連休前半は好天でした ― 2017年05月01日 12:41
28日は仕事を終えて、ブログ仲間のyatsuさんと四国カルストに遠征してきました。Yさんは、香川からなので3時間以上かけての遠い道のりでしたが、晴れた四国カルストの星空を紹介することができてよかったです。少し風はあったのですが、気温5度くらいで、朝まで撮影することができました。デカポやチラゴー経験のあるYさんのお話では、天頂付近の暗さは、南天に十分匹敵するとの事でした。また、天の川の濃さは、国内では経験したことのないレベルとの感想でした。
さて、到着したのが9時半前でしたが、セッティングに時間がかかり、目的対象の一つである、ガクルクスを狙いましたが、南中時刻22:14分を大幅に過ぎての撮影となりました。まだ写る時刻と思い露光したのですが、写っていませんでした orz...
早めに撮影を始められていたyatsuさんは、写っているかもです。
以下が写っていなかった写真です。
Voigtlander90mm/F3.5 絞りF3.5 2min x2 (total 4min)
SKYMEMO NS ノータッチガイド
RAP2でDARK補正 → CS6でTIFF化→SI7でコンポジット&周辺減光補正→CS6で仕上げ
気を取り直して、さそり南部などの南天限界をなめるようにAPO Sonnarで撮影しました。
最後に、EF35mm/F1.4 LIIで濃い夏の銀河を撮影したのですが、よっちゃんのYouTubeのコメントにありましたように、周辺でピントを合わせると中心がボケるという状況で、残念ながら作品にはなりそうもありません。
直焦点では、いつものBORG77EDII+F4DGでの撮影でした。
わかっていたことですが、ω星団とNGC5128を同時に入れるとギリギリでした。
後2つ対象をとり、最後の薄明直前にC/2015 ER61Panstar彗星を撮影して山の上での撮影は終了しました。
明け方になり少し雲がわいてきたのですが、概ね好天で良い一日となりました。
翌日は、いつもの観測小屋での撮影をしました。この夜もほぼ快晴で、薄明まで撮影できました。おいおい、結果はアップしていきますが、テスト撮影分が多かったので、たいした成果はありませんでした。
Samyang 135mm/F2のテスト ― 2017年05月02日 18:44
これまでの情報では、EDレンズ1枚しか使っていないけれどかなり高性能レンズとの評判です。
あるサイトからのSamynagとSigmaのMTF50のデータを重ねてみました。F2.8では、フルサイズ端で、解像度の少し差がありますが、健闘していることがわかります。この辺に期待して買うことにしました。
さっそくかえって試写してみて、片ボケにがっかりしました。半絞り絞ったF2.5でしたが、画面右側が明らかなピンボケでした。D810Aの7360x4912の高画素の300X300PIXELの等倍なので、かなりシビアな評価でありますが、こんな結果となりました。
さっそく初期不良のクレームをこのデータを添付して送り、交換に応じてくれました。
Samyangのレンズ自体は、本来の性能を発揮すれば、かなり健闘してくれます。なので、Samyangのレンズを買うときは、信頼できる販売店で新品を買うことが大切です。試写してみて、無限遠が出ないとか、明らかな片ボケがあるときはクレームに応じていただけます。中古を買ってはいけないレンズと思います。
送られてきた代替品で、連休二日目の夜に再度チャレンジしました。
F2.8での周辺減光はこんな感じです。
色収差は少なめと感じます。高解像度カメラでも、最周辺部を除けば十分使えるレンズと感じています。APOゾナーの方が、当然ながら周辺まできちんと描写できるレンズであり、SIGMAはその上を行っている可能性があるということになるのでしょうか?
でも、価格差を考えると、コストパーフォーマンスに優れていると感じました。D810Aとこの組み合わせでも、撮影してみようと思います。
最後にテストで撮影したJohnson彗星の少し圧縮をかけてリサイズした大き目の画像をアップします。PhotoshopでRAW現像後リサイズのみで、コントラストなどはいじっていません。星像のシャープさがわかるかと思います。
Samyang 135mm/F2 F2.8 2.5min
EM200赤道儀 BORG50mm+QHY5LII PHD Guiding
彼岸花(NGC6357)と出目金星雲(NGC6334) ― 2017年05月03日 11:34
まずは、彼岸花と出目金と言われている。さそり尾部の毒針の近くの真っ赤な星雲です。
その形状から、人気の対象ですが、南天低い対象となり、南の暗いところでないと撮影が難しくなります。
今回は遠征先の四国カルストで、透明度も良好でした。通常良く用いる6分露光で、HEUIBIIを入れての撮影でしたが、以下の様にヒストグラムは半分以下のところでした。暗い空の威力と感じます。
今回は、今月末の遠征の機材のシミュレーションを兼ねての撮影してみました。GP2での自動導入、M-GENでのガイドも全く問題ありませんでした。この調子で撮影できればと思います。
BORG77EDII+F4DG (330mm/F4.3)
Canon EOS6D(SEO-SP4)+HEUIB-II ISO1600 6min x14
GP2赤道儀(AGS-1S改) M-GEN Kowa 75mmでガイド
RAP2でFLAT&DARK→CS6でRAW現像後TIFF変換→SI7とCS6でコンポジット後TIFF化→CS6で強調処理
南天遠征用ポタ赤 ― 2017年05月04日 21:27
撮影対象の多い南天銀河付近は、南の高度50度付近にあり、さそりは高度70度、M17あたりが天頂にきます。ポタ赤の自由雲台で、普通に装着すると、南天極軸を合わせ、南天の方向にカメラを向けるのは困難になります。かといってUnitecのフォークユニットや、赤緯軸ユニットをつけると重くなりますし、それなりにお値段がします。また、お手軽なポタ赤らしくなくなります。
そこで、アイベルのCD-1用の、アングルプレートを介して自由雲台を装着して、それにスライドプレートを付けて、カメラやレンズの重心が回転軸から大きく外れないようにして装着するようにしました。試射での結果は問題ありません。
17度の極軸に対しては、微動マウントを利用して極軸を調整するようにしました。ATMの古いのが、半額程度で出ていたのでポチして使うことにしました。
三脚は、総重量により最終的に決めるつもりですが、手持ちの古いSLIKのマスター三脚にストーンバッグを装着して使う予定です。重量制限内であれば、望遠鏡用のものを持っていきたいです。
久々の星ナビ6月号入選 ― 2017年05月05日 09:10
ブログ仲間からの刺激で、この冬のラストチャンスと思い、平日に南天限界のチャレンジに行った作品でした。ガム星雲の超新星残骸を撮影したものです。
ツイン撮影の鏡筒の一本を調整したおかげで、どちらも大変シャープな像を結んでくれるようになりました。なかなか、お天気に恵まれないのと、撮影時間を十分とれないのとで、思い切り撮影できない夜ばかりでしたが、ようやく思うような画像をとれた一枚です。
今月末は、好条件下でこの対象も狙ってみようと思っています。赤い部分以外も、もう少し写ることを期待しています。
最近のコメント