遅い梅雨明け2020年08月03日 08:20

先週水曜に遅い梅雨明けとなりました。
夕方のネオワイズは、先月の新月期の雄姿からは、かなり光度を落としているようでした。自宅からの簡単な撮影で、確認するに終わりました。それでも、暗い空で撮影するとテールをしっかり撮影できたようですが、暑さや蚊の襲撃、西の空で光害の影響が大きいので、本格的な撮影は断念しました。

週末には、観測小屋に行ってきました。
梅雨明け前に一度草刈りをしていたのですが、梅雨明け後の草刈りに行ってきました。やはりかなり草が伸びて、フェンスを越えて草が押し寄せていました。

熱中症にならないように、水分補給しながら草を刈りました。


草刈りを終えてほっとしたら、小屋の外壁で小さなカマキリを発見。

まだ十分羽が生えそろっていない、幼虫の様でした。

以下は医療人としてのぼやきです。スルーしてください。

世間では、コロナの第2波が言われています。夏場は、風邪と同じように減るとは減らないとか根拠のない話も出ていましたが、夏の暑さや湿度とは無関係の様です。今回の新型コロナの感染については、色々なTVや雑誌が無責任な情報を垂れ流し、それに踊らされているような気がします。

新型コロナは若年者には、比較的影響が少なく、無症状や症状が軽い人が多いのが問題で、これらの感染者が感染を広げている様です。特に問題となるのが、60代以上では、かなりの重症化リスクがあり、70代以上では死亡率が数%あるという事実です。自分も、けっして軽く済むとは言えない年齢となっているので、人込みを避けて、手洗いやうがい、マスク着用をしています。星を見る事自体は、感染リスクにはなりませんが、体力を低下させる徹夜などは、しばらく自重しようと思います。
今のGO TOキャンペーンなんかは、経済を死なせていけないということで、老人は死んでもかまわないという政府の施策です。今後の医療体制の危機と崩壊が危惧される状況です。


銀河アーチ2020年08月18日 12:18

酷暑の夏です。浜松では、41.1度を記録したとか?想像を絶する暑さです。世間では、コロナ禍のため、ふだんのお盆とは違い、近場で過ごされた方が多かったようです。

今年のお盆は猛暑でしたが、その理由として、太平洋高気圧とチベット高気圧の2段での張り出しが原因だそうな?14日~16日にかけては、すっぽりと高気圧に覆われて、雲一つない空が広がりました。加えて、例外的にPM2.5 も低値で、抜けるような青空となりました。
平地では、夕方が来ても30度を下らず、クーラーの効いた部屋でないと汗がでます。そんななか、避暑を兼ねて、四国カルストにある遠征地へ行ってきました。
人の多くないほうへ行ったので、3密とは無縁でした。現地の気温は到着時19度、帰るときで18度でした。大変快適な星見となりました。

今年の天の川アーチをアップします。

撮影データ:Canon EOS6D(Seo Cooled 6D改造) Auto WB, ISO 1600
EF8-15mm/F4L  絞り解放 4min x6 (total 24min)
SKY-MEMO NS ノータッチガイド

豪州での暗い空の様には行きませんが、天頂付近の空の暗さは、それに匹敵する空と感じました。都市の光害は免れることは、国内では難しいと思います。
この空の下で、時々流れるペルセウス群と名残と思われる流星を見ながら、過ごすことができました。現実を忘れることのできた夜でした。猛暑と引き換えの山の上の夜でした。


Minor Dark2020年08月23日 10:26

お盆休みの山の上で何を撮ったのかというと、自称変態なので、いままで撮ったことのないLDN673という暗黒星雲でした。
わし座からこぎつね座の暗黒帯は、マイナー領域です。こぎつね座には少し大きめのH-alphaがあるので、ときどき撮影されますが、わし座の暗黒星雲は国内での作例が少ないです。もっと、色気のあるところを撮るべきだったと思います。

撮ってみたのですが、海外の作例の様には、写ってこなかったので、すこしがっかりでした。もう少し長焦点で、微光星をしっかりと描写して撮影してみる必要がありそうです。

撮影データ:Canon EOS6D (SEO Cooled 6D)ISO1600 Auto WB
BORG 77ED-II + F4DG (fl=330、F4.3)+HEUIB-II 6min x 17 (total 102min)
VIXEN GP2 (K-ASTEC AGS-1S BLD改造) M-GEN でのAutoguide
RAP2 CS6でTIFF変換 SI-7でコンポジット&カブリ補正→ CS6などで処理

どこを狙ったかわからないと思うので、大きな写真も撮っておきました。

撮影データ:Canon EOS6D (HKIR改造)ISO1600 Auto WB
Voigtlander Apo LANTHAR 90mm/F3.5 絞リ開放 4min x 12, 南北2コマモザイク(total 96min)
K-ASTEC GF50 ノータッチガイド
RAP2 CS6でTIFF変換、SI-7でコンポジット&カブリ補正→ CS6などで処理

これでもどこかわからないと思うので、
めぼしいものに目印を入れたマップです。
わし座のひし形の中の西の隅にLDN673はあります。
とってもマイナーでした。


はくちょう座2020年08月24日 19:03

先日、山の上で撮影したはくちょう座になります。

Sigma 50mm/F1.4には、外すのをわすれたままStarry Nightフィルターが入ったままでした。光害とは無縁の撮影地でしたが、若干カラーバランスが変わり、赤い星雲は少しコントラスが上がる感じでした。この領域は赤い星雲がいっぱいです。暗黒帯も少し赤っぽいような気がします。
こぎつね座やハクチョウ座北部のLe Gentil3の領域は黒いです。

撮影データ:Canon EOS6D(Seo Cooled 6D改造) Auto WB, ISO 1600
SIGMA50mm/F1.4 Art  絞りF3.2 StarryNight filter使用、 4min x8 (total 32min)
SKY-MEMO NS ノータッチガイド
RAP2 CS6でTIFF変換、SI-7でコンポジット&カブリ補正→ CS6などで処理

南天限界にチャレンジ2020年08月25日 18:16

先日のお盆休みは、夏としては例外的に透明度の高い夜でした。

遠征先は、アケルナルやガクルクスの見える南の開けた場所です。透明度も高かったので、みなみのかんむり座の反射星雲や2惑星を含めて35mmで撮影してみました。
残念ながら、南中高度が20度に満たないみなみのかんむり座の反射星雲の写りは国内からは、こんなものというレベルでした。
低空の星が結構みえているので、同定すると、ぼうえんきょう座、インディアン座、つる座などの普段はほとんど見えない星座が写っていました。

撮影データ:Canon EOS6D(Seo Cooled 6D改造) Auto WB, ISO 1600
EF35mm/F1.4 L-II  絞りF2.8 No filter使用、 2min x12 (total 24min)
SKY-MEMO NS ノータッチガイド
RAP2 CS6でTIFF変換、SI-7でコンポジット&カブリ補正→ CS6などで処理

わかる範囲でマークをいれました。

はやくコロナが収束して、豪州へ遠征したいと改めて思いを強くしました。