IC2188 (魔女の横顔)2017年10月16日 12:39

10月の新月期も、秋雨前線が停滞して、冷たい雨が降り続いています。
せっかくの地方祭も雨に泣かされています。
当方の10月は、色々と〆切仕事に追われて、空を見る暇がない分体力をそちらに振り向けています。でも、ストレスの解放ができないので、気分は空と同様に晴れない状況です。

昨日、仕事の合間にストレス発散の目的で、今月初めに撮影したものを処理しています。リゲル西側の魔女の横顔を撮影してみました。ツインで撮影したのですが、片側の固定が不良でガイドエラーとなりシングルの撮影となりました。気をつけてはいるのですが、この様な失敗が多いです。そこで、過去に撮影したデータとの合成をしてみました。
リゲル周囲の赤い星雲、北側のくの字のSh2-278、その東側の青白い星雲、さらに淡い赤い星雲があり、興味深いです。しかし、ノイズとの兼ね合いもあり、明瞭に描出するのは難しいです。今回の露光時間は過去のデータと合わせて194分です。しっかりと、ツインで撮影していきたいと思いました。

魔女の横顔ですが、このままの南北方向でも魔女に見えるのですが、南北をひっくり返しても、魔女に見えます。どちらが、一般的な見方なんでしょうね?

撮影データ:
BORG60ED+C0.72X (252mm/F4.2) 2015.12.7撮影
Canon EOS6D SEO SP4 Filterなし ISO1600 7min x14 
BORG77EDII+F4DG (330mm/F4.3) 2017.10.1撮影
Canon EOS6D(SEO Cooled 6D) HEUIB-II Filter使用 ISO1600 6min x16
ATLUX赤道儀(AGS-1S改) M-GEN Kowa 75mmでガイド
RAP2 CS6でTIFF変換 CCD Stack2でコンポジット CS6で強調後、2つの画像を合成



久しぶりのダブル入選2017年10月05日 08:23

天文ガイド11月号と星ナビ11月号の2誌に、ラッキーな事に入選することができました。ダブルなんて、何年ぶりかと思います。

天文ガイドのほうでは、たて座からへび座尾部の暗黒帯がに採用されました。選評にあるように、「撮影する人が少ない天の川領域」の暗黒帯を撮影したものです。撮影する人が少ないということは、変態マニア領域とも言えます。そこを拾ってくれた、天文ガイドにありがとうと言いたいと思います。家内に見せると「地味~!」と不評でした。印刷も少し暗めでした。

バーナードとかLDNとかのナンバーがあるのですが、すべてを同定することはできませんでした。でも、複雑な暗黒星雲に、萌え萌えとなってしまいます。目を海外に向けると、結構たくさんの作例があるので、海外のほうが変態が多いのかもしれません。日本は、撮影する時間が限られているために、メジャー対象に目が行ってしまいがちです。自分もメジャー対象を主に撮影してきましたが、多くの方が撮影されており、自分の作品は見劣りするばかりです。それよりも、人気のない領域にも面白い(少なくとも自分にはそう感じる)対象が天の川領域には、たくさんあります。ということで、今回も少し変態領域でありますが、入選できて良かったです。天文ガイドの選者は、こういうチャレンジングな領域も、温かい目を向けてくれます。北部のこの領域のみと、南北のモザイクの2作品を送付したのですが、枚数の多い北部で、強調を強くしたこの作品が採用してもらえました。

スキャナーで撮ると暗いので、下の写真は張り付け合成です。


一方、星ナビのほうは、オーストラリア遠征の最終で撮影したSMCでした。低空でしたが、透明度に助けられて、良く写りました。球状星団との対比ということで応募したのが良かったようです。


今年度のフォトコンはこれで終了です。
また、地味な対象や好条件の夜の写真、南天限界をテーマに撮影していきます。

Sh2-1402017年10月02日 12:16

先週末は、上弦の月が残っていたのですが、晴れた夜がきてきれました。夜半過ぎの空は、すっかり秋から冬の星座が昇ってきます。

そんな中の第一弾として、初秋の対象として、ケフェウス座のSh2-140を狙ってみました。Sh2-140はケフェウス座の散光星雲群の中では、けっして派手な方ではありませんが、淡い星雲が広がり、その中には暗黒星雲も見られ、面白そうなのでチャレンジしてみました。

これを撮影した夜は、結局1時間少々しか安定してくれず、ツインでの撮影で2時間データとなり、ノイジーさが残り残念でした。

BORG77EDII+F4DG (330mm/F4.3) ツイン撮影
Canon EOS6D(SEO Cooled 6D + SEO SP4) HEUIB-II Filter使用 ISO1600 6min x12x2(Total 144min)
ATLUX赤道儀(AGS-1S改) M-GEN Kowa 75mmでガイド
気温13度
RAP2でFLAT&DARK→CS6でRAW現像後TIFF変換→SI7でコンポジット&カブリ補正→CS6合成後強調処理



台風一過に何を撮ったか?2017年09月20日 19:33

先日の台風18号は、四国の南岸を足早に通り過ぎていきました。ここ愛媛では、大雨となりましたが、大きな被害もなく通り抜けて行ってくれました。

台風一過の敬老の日の夜ですが、思ったほどは晴れてくれませんでした。
お天気がいつまで持つか怪しそうだったので、Cooled 6DとD810Aのツインで狙いました。しかしcooled 6Dのほうの鏡筒とヘリコイドMの接続がゆるんでいたようで、スケアリングエラーのため片ボケが酷くて使いものになりませんでした。11枚撮影したところで、雲がわいてきてアウトでした。
火曜も仕事だったので、体にとっては良かったですが、赤い星雲が弱くなり、少し残念でした。

今回もSS one Autoguiderを使い、6DとD810Aの2台のカメラをコントロールしながらディザーガイドをしました。前回はAPO Sonnarを50mmのレンズでガイドしたのですが、少々ガイドエラーが出たので、少し長めのmini BORG50 (fl=250mm)でのガイドに変更しました。デイザーの移動量も少な目としました。シャッター間のデイザーに入るとき、少しガイドの線が乱れる傾向がありました。振れ幅が、落ち着いてから撮影に入るようになったらと思いました。6D側のデータが使えず、残念でした。

今回、久しぶりに何を撮影しようかと思ったのですが、暗黒星雲大好きな私は、Black Fishと言われる、IC1396の隣の暗黒星雲に望遠鏡を向けました。久しぶりの直焦点撮影であったので、色々と問題が生じました。いつまでたっても、撮影技術が確立しません。
撮影データ:NIKOND810A ISO1600 
BORG77ED-II + F4DG 6min x11 (total 66min)
ATLUX (AGS-1S) SS-one Autoguider + ASI120MM + miniBORG50 Dether移動量 2
RAP2でDARK&FLAT補正→CS6でTIFF化→SI7でコンポジット→CS6でと仕上げ

暗黒星雲や赤い星雲の名前です。
Black Fishは、B169、B170、B171でお魚のように見えるからだと思います。もう少し枚数を増やして、赤い星雲も無理なく描写したいと思いました。
今度の連休に少し晴れるといいなと思います。


天文ガイド10月号に採用2017年09月05日 12:41

5月末にオーストラリアのチラゴーで撮影したみなみのかんむり座の反射星雲が、今月号の天文ガイドに採用されました。ここは国内で撮影できないわけではありませんが、撮影時期がちょうど梅雨時期と重なるため、なかなか撮影できませんでした。

選評にもありますように、昨年のRUKUさんの作品を見て、是非とも撮影したいと思っていた領域でした。南天低い対象なので、何よりも撮影条件が大事でしたが、今回はその心配はまったくありませんでした。処理も大変スムーズにできました。
好条件で撮影できたのですが、高度が70度もあって、カメラのモニターを見るのがつらかったです。そのため、構図が、いい加減となりました。その分、動きを感じさせるような絵柄となり、不気味さが増したかもしれません。
天文ガイドの印刷がやや暗めでしたので、オリジナルを張り付けています。


先月に引き続き同じチラゴーで撮影したN本さん、N村さん、Yさんの写真も掲載されて、記念となりました。また、GENTAさんの四国遠征の「彼岸花と出目金」も入選されていました。

一方、星ナビにも応募していたのですが、こちらは今号も落選でした。
せっかくなので、星ナビの落選作もアップしておきます。

この領域の自分の作品の中ではベストでしたが、不採用となり残念でした。

撮ってみて、暗黒星雲などを再度チェックしてみました。
この領域のなかで、Dark Towerですが、気になり調べてみました。

ここ何年かの間にAPODに3回も選ばれていました。
2008年5月8日2011年4月27日2013年1月6日でした。暗黒部に萌えるのは、自分だけではないと思いました。
残念ながら、国内からでは、ここを十分な時間をかけて好条件で撮影するのは無理な気がします。