2020年3月21日火球の詳細2020年10月06日 12:10

天界10月号が送付されてきました。
その中で、春の連休に撮影できた火球の詳細が記事になっていました。


自分の覚えで書いたことと若干異なっていました。
連休の快晴の夜であったので、複数の観測記録から詳細が判明しました。天界の記述(*)から、
流星の出現時刻は3月21日AM2:35:11(JST)でした。
最大光度は、自分の目測ではマイナス5等級と考えていましたが、絶対光度マイナス6.4等で、もう少し明るかったようです。
宮崎県日向市の沖、高度92.5kmから発光して29.5kmで消滅したそうです。初速が遅ければ、隕石落下の可能性もあったそうな。
*上田 昌良 宮崎県沖の上空に出現した火球 天界101:342-344 より 

消滅点付近では、光が二股になっており、割れてしまったのかもしれません。

火球は、たまに遭遇するものですが、記録できた事に感謝です。発光点が画面から外れてしまい、役立つ記録にはならなかったようです。

久しぶりの天文ガイド入選2020年10月05日 18:43

お盆休みに山へ遠征した際の天の川の写真が天文ガイド11月号に採用していただきました。
毎度の事ですが、撮影地とお天気に恵まれた写真となります。
天文ファン憧れの撮影地で、しかも夏場としては例外的な好天に恵まれて、得られた写真です。本当に天からの贈り物と言えるでしょう。


これからは寒くなってきて、11月半ばには凍結路が予測されます。月の巡りからは、今月新月期が今年のラストチャンスで、それからあとは海への遠征となります。

はくちょう座尾部2020年09月24日 18:17

はくちょう座尾部をSIGMA 70mm/f2.8 Artで撮影したものをアップします。

なかなか、撮影する機会が少なくて、思いどおりに撮影できないのですが、このレンズは初代のカミソリマクロのシャープさに加えて、色収差がなくなり、とても良いレンズです。70mmという中途半端な焦点距離で、単独で撮るのは困ることが多いのですが、今回はこの領域を切り取りました。



撮影データ:Canon EOS6D(HKIR改造) Auto WB, ISO 1600
SIGMA70mm/F2.8 Art  絞りF4 HEUIB-II filter使用、 3min x16 (total 48min)
GF-50 ノータッチガイド
RAP2 CS6でTIFF変換、SI-8でコンポジット&カブリ補正→ CS6などで処理


南天限界その22020年09月02日 18:37

今日は、先日のお盆の早い時間帯に撮影したさそり座南部の画像をアップします。撮影した8月14日、8月16日のどちらの夜も素晴らしい透明度でした。早い時間帯に、せっかくなので四国での南天限界ということで、さそり座南部を撮影しました。撮影条件が良かったので、高度5度以上のところは、ある程度の描写ができたと思います。

撮影データ:Canon EOS6D(HKIR改造) Auto WB, ISO 1600
Voigtlander APOLANTHAR  絞りF3.5 HEUIB-II filter使用、 4min x12 南北2モザイク (total 96min)
K-ASTEC GF-50 ノータッチガイド
RAP2 CS6でTIFF変換、SI-7でコンポジット&カブリ補正→ CS6でモザイク合成後 強調処理

この夜は、比較的大気光の影響が少ない夜でした。NGC6188も比較的綺麗に描写できています。
この夜の撮像した画像をDPPで見たものをアップします。南天の低空なので、飛行機がいっぱい飛んでいます。元画像でもNGC6188がそこそこ見えるので、四国でのデータとしてはこれまでで、ベストだろうと思います。

参考までに、2018年にオーストラリアで、同一条件で撮影したものがこれになります。
なんの処理をしないでも、とても綺麗に見えます。ヒストグラムのピークもかなり低いところにあります。こういう条件での撮影だと大変楽です。

今年は、豪州遠征できなかったのですが、真夏にさそり南部を撮影することができて良かったです。例年は、さそりやいて座の好機となる6月~8月に好条件で撮影することができません。来年は、是非とも遠征したいと思います。

今回もこれまでの画像処理をしていますが、この夏にマルさんの好意で、PixInsightの画像処理のワークショップをWEB開催してもらいました。まだ、十分理解していないのですが、自由度の高い画像処理ができて期待が持てます。秋の夜長、もう少し勉強をしてみたいと思います。

新型コロナは、徐々に減少傾向で、少しホッとしています。四国は人口も少なく、三密回避しやすいので、ここのところは感染報告が少なくなっています。冬のインフルエンザの時期までは、こんな状態が続くのではと思います。

南天限界にチャレンジ2020年08月25日 18:16

先日のお盆休みは、夏としては例外的に透明度の高い夜でした。

遠征先は、アケルナルやガクルクスの見える南の開けた場所です。透明度も高かったので、みなみのかんむり座の反射星雲や2惑星を含めて35mmで撮影してみました。
残念ながら、南中高度が20度に満たないみなみのかんむり座の反射星雲の写りは国内からは、こんなものというレベルでした。
低空の星が結構みえているので、同定すると、ぼうえんきょう座、インディアン座、つる座などの普段はほとんど見えない星座が写っていました。

撮影データ:Canon EOS6D(Seo Cooled 6D改造) Auto WB, ISO 1600
EF35mm/F1.4 L-II  絞りF2.8 No filter使用、 2min x12 (total 24min)
SKY-MEMO NS ノータッチガイド
RAP2 CS6でTIFF変換、SI-7でコンポジット&カブリ補正→ CS6などで処理

わかる範囲でマークをいれました。

はやくコロナが収束して、豪州へ遠征したいと改めて思いを強くしました。