超低空の大気差の補正2015年05月19日 12:26

南天限界を課題にして取り組んでいます。

超低空では、大気差により、星が浮かび上がってきます。ガイド撮影しているのに、南天低いところでは、星の流れが起こり、普通にコンポジットしても、コンポジットがうまくできません。SI-7でも、CCDSTackでも補正ができませんでした。

ここのところ、Photoshopでのコンポジットに取り組んできたのですが、変形ゆがみを利用したら、大気差による補正もできるのではと思いトライしました。元々の画像でも、ガイドをすることで星は流れるのですが、その時間分の流れのみでおさまります。

撮影時の高度2度程度のさいだん座α星付近の写真です。

以前アップした画像に、星雲名を入れたものをアップしておきます。


APO Sonnarで、M8周辺2015年05月22日 19:39

今週は、大変仕事が忙しかったです。お天気と仕事の都合をにらみながら、やきもきしていました。
火曜の夜は好天でしたが、仕事の都合が悪くて、夜半過ぎの綺麗な星空をうらめしく見ながら寝ました。

翌水曜は昼間は雲が多めで、透明度も今イチになっていましたが、GPVは好天を予報しています。PM2.5も低下するとの事でした。仕事を終えて帰宅し一 服したら23時前で、良く晴れているようでしたが、疲れもあり寝ました。虫の知らせか、目が覚めて外を見ると、自宅でも天の川が見えるではありませんか。 こんなに抜けの良い星空は、この春のベストの夜かもしれません。

次の日も、もちろんフルに仕事が入っているのですが、これを逃すと夏の銀河は梅雨明けかもと思い、ポタ赤とAPO Sonnarで1時間だけ撮影に行ってきました。

ちょうどいて座が南中しており、濃い天の川が山にかかっていました。
セットして、2min x16枚の2フレーム、1時間と決めて撮影しました。
最初の一コマは、雲台の不安定さから、流れていましたが、後の15枚のガイドは問題ありませんでした。
無計画の撮影でしたが、空の良さが助けてくれました。
撮影データ:Canon EOS6D (SEO-SP4) ISO1600  
APO Sonnar135mm/F2.0 絞り2.8  2min x15 (total 30min)
K-ASTEC GF-50赤道儀 ノータッチガイド
RAP2でフラット処理→CS6でRAW現像TIFF化→SI7でコンポ→CS6で強調処理

いつもの撮影地でしたが、ベストな空とベストなレンズで撮影できて良かったです。
翌木曜夜も、宵の口は、良い天気でしたが、夜半過ぎは雲が広がりダメになりました。週末も、お天気はダメです。なんとか、梅雨明けまでの間に撮影できて、良かったです。
週末にゆっくりと撮影できる夜が無かったのは残念でした。この春はポタ赤ばかりです。


APO SonnarでバンビからSh2-54まで2015年05月25日 18:01

この春は、天の川の暗黒帯を南からずっとAPO Sonnarで撮影しています。

今回は、いて座~たて座の領域で、バンビ、M17, M16、Sh2-54が真ん中に来るように撮影しました。
この前アップしたM8の撮影の後に撮ったものです。この付近は、暗黒帯と散光星雲のからみあう、夏の銀河の中でもカラフルな領域です。直焦点でゆっくりと撮影したい星雲や領域がいくつもあります。

APO Sonnarの星像は大変シャープで、これまで周辺部の星像に関しては、こんなものと思っていたのですが、ソフトウェアまかせのコンポジットでは、明らか に甘いと感じるようになりました。コンポジットに気を遣わないといけないレンズです。今回のアップ分は、SI7のお任せですが、その劣化はこのサイズの画 像では、わからないと思います。でも、もう一度きちんとコンポしてみます。
撮影データ:Canon EOS6D (SEO-SP4) ISO1600  
APO Sonnar135mm/F2.0 絞り2.8  2min x15 (total 30min)
K-ASTEC GF-50赤道儀 ノータッチガイド
RAP2でフラット処理→CS6でRAW現像TIFF化→SI7でコンポ→CS6で強調処理


SIGMA 50mm/F1.4 Artでのはくちょう座2015年05月27日 21:44

昨夜は、おそらく梅雨入り前のラストチャンスと思い、無理して撮影してきました。
透明度は、そこそこでした。ときに薄雲が流れ、星がにじむコマがありました。

はくちょう座を撮る予定ではなかったのですが、綺麗に見えているのでついつい撮影しました。
この星座のハイライトは、北アメリカ星雲、それをねらうかのような魚の様にも見えるサドル付近の赤い星雲、白鳥の羽飾りの様な網状星雲、そして、頭部付近の暗黒星雲など、どれもアップで狙いたいところです。

この5月はゆっくりと撮影できる時間はありませんでしたが、短時間でも撮影できて良かったです。
SIGMAの50mm Artは、フルサイズ最周辺はコマが出るので、少しトリミングすることを前提で使っています。10-15%くらいトリミングすると、ほぼ全域満足できます。
撮影データ:Canon EOS6D (SEO-SP4) ISO1600  
SIGMA 50mm/F1.4 Art 絞り2.8  2.5min x14 (total 35min)
K-ASTEC GF-50赤道儀 ノータッチガイド
RAP2でフラット処理→CS6でRAW現像TIFF化→SI7でコンポ→CS6で強調処理


SIGMA50mmでいて~たて座(ノートリミング)2015年05月30日 18:24

たぶん、これが梅雨入り前のラストショットとなると思います。これから、しばらくは、耐える日々になるのではと覚悟しています。
先日撮影したSIGMA50mmで撮影したいて~たて座の銀河です。少しだけ薄雲が通ったせいか、天然diffusion filterがかかっています。今年は連休中が、満月期だったので夏の星雲をゆっくりと撮影できる夜がありませんでした。細切れで、カメラレンズで少しず つ切り取りました。これもその一コマです。それでも、お気に入りのレンズでシャープに切り取ることができました。細かく複雑に錯綜する暗黒星雲に惹かれま す。

撮影データ:Canon EOS6D (SEO-SP4) ISO1600  
SIGMA 50mm/F1.4 Art 絞り2.8  2min x9 (total 18min)
K-ASTEC GF-50赤道儀 ノータッチガイド
RAP2でフラット処理→CS6でRAW現像TIFF化→SI7でコンポ→CS6で強調処理