大気光に染まる夜空2014年05月06日 17:23

5月3/4日の夜は、1500mの遠征地へ行ってきました。ずっと高かったPM2.5も少し下がり、透明度もましになりました。最近の撮影で、大気光による、背景の色かぶりが目立つ気がします。昨夜の広角撮影でも、かなり背景に色がついてしまいました。
昨夜の撮影地の全天撮影です。かなり天の川が昇ってきたのですが、中天を横切るまでには至りません。少し抑えめに処理していますが、南西側で、赤と緑のかぶりが目立ちます。大気光と思います。

撮影データ:Canon EOS6D (SEO-SP4) ISO1600 
EF8-15mm/F4 8mm 解放 4min x4
GF-50赤道儀 ノータッチガイド

南天限界NGC61882014年05月06日 17:24

今回の山の上遠征の目標であった、さいだん座のNGC6188をアップします。プロペラの愛称がありますが、私には鳥の羽に見える星雲です。日本国内からでは、大変高度が低いので、四国から南でないと難しい対象です。これまで、広角や準望遠では何回も撮影してきたのですが、遠征機材がようやく確立できたのと、条件の良い夜に巡り会えたので、なんとか撮影できました。

もちろん、普通に撮影したのでは、Gum星雲と同じくカブリで写りません。やはり、青い成分はあきらめて、H-alpha主体となるLPS-V3での撮影でした。
撮影データ: Canon EOS60D(Central DS改) ISO1600 LPS-V3 FF使用
BORG77EDII+F4DG (330mm/F4.3) 8min x6
GPD赤道儀(K-ASTEC BLD改) Pencil BORG+DSI-Pro PHD Guiding
RAP2→CS6でRAW現像→DSS→SI7→CS6

小さな小判のような星雲はNGC6164です。
お手本画像はAPOD 2014 Feb 1です。
青を出すのは、南半球でないと無理と思います。


SIGMA 新50mm/F1.4 DG HSMのテスト2014年05月06日 17:27

5月2日の夜は、このレンズのテストをしてみました。
結果は色収差はきわめて高度に補正されているけれど、フルサイズ四隅の星像は絞ってもあまり改善されないというのが、ファーストロットとなる私のレンズの評価です。

中心部のピクセル等倍は以下の様になります。
絞りF2までは、ハロが少し出ますが、F2.4から上ではハロは感じられなくなります。円形絞りの効果もあり、輝星にも光条は出ません。

気になる隅の画像ですが、右上ピクセル等倍です。
F2.までは、星のヒゲが目立ちます。F2,4で少なくなり、絞れば改善するかと思いきや、そのままの状態です。この右上が一番悪いのですが、他の隅も似たような傾向で、方ボケなどではありません。

フルサイズPIXEL等倍というシビアな条件での画像とはいえ、Sigmaさん、期待が大きかった分、少しがっかりです。フルサイズでの使用を考えてしまいます。APS-Cならば余裕なんですが・・・

F2.4でのテスト全体画像です。補正などはしていませんので、見苦しいですが、周辺減光もわかると思います。
撮影データ:Canon EOS6D(SEO-SP4) ISO1600
SIGMA 50mm/F1.4 F2.5 3min x1

M51の少し下の緑の光芒はパンスター彗星のようです。


星ナビ6月号に入選2014年05月06日 17:31

星ナビ6月号に3月に撮影したM46とM47を採用してもらいました。
「南の二重星団」とタイトルして応募しました。ここのところ、フルサイズのテストをかねて、旧型鏡筒を再評価していたのですが、BORG100EDにF4DGを入れてテストしたものです。
赤ハロがあり、星が少し黄色くなるのものの、星像はフルサイズ4隅まで大変シャープで、応募しました。BORGの旧100EDは、かつて某誌において酷評 された鏡筒ですが、眼視とは異なる要素があるのだと思います。タカハシも古い鏡筒に新しいReducerを入れて、デジタル時代に対応する試みがなされて いますが、これもその一例と思います。

今月も、ブロガーの方たちの入選が多かったです。おめでとうございます。

連休でしたが、3日/4日の夜は、鹿児島から愛媛にもどってきた、玄さんと一緒に、O嶺に遠征してきました。連日のPM2.5の高い中、この日は低値て、連休のなかでは、最良の条件に恵まれた夜でした。

玄さんと実際にお会いするのは、今回が初めてでしたが、ブログ仲間は、旧知の友人といった感じで、全く違和感がありませんでした。そのため、失礼なことがあったかもしれませんが、ご容赦ください。
鹿児島での仲間のたまご屋さんやふにゃ太郎さんのことも話題にあがり、鹿児島にも行きたいと思いました。
たまご屋さん、ガム星雲、見開きの対のページに載っていますよ。

濃い夏の銀河が、天空を横切る姿に圧倒されました。
大気光が大変目立つ夜で、広角写真は、緑と赤の帯がいっぱい写りました。一応、撮影計画分はデータがとれました。良い連休となりました。

C/2012 K1 (PANSTARRS)2014年05月07日 12:49

今朝の未明に撮影したパンスターです。

とても、良い星空だったので、我慢できずに小屋まで行ってきました。
小さいとわかっていたので、BORG125SD+F4DGで撮影しました。ぱっと持ち出して、セットできる気楽さが、この鏡筒の良いところです。パンス ターは、おおぐま座を移動中です。天文ガイドの予想位置を入力して自動導入して、試し撮り後、少し位置を調整したものです。とてもファインダーで導入する ことはできません。
フルサイズカメラで撮影したのですが、50%くらいにトリミングしています。恒星でコンポジットしたので、少し彗星核は移動しています。
撮影データ: Canon EOS6D(SEO-SP4) ISO1600
BORG125SD+F4DG+HEUIB-II 4min x4
ATLUX赤道儀(K-ASTEC改) Pencil BORG+DSI-Pro PHD Guiding