はくちょう座2020年08月24日 19:03

先日、山の上で撮影したはくちょう座になります。

Sigma 50mm/F1.4には、外すのをわすれたままStarry Nightフィルターが入ったままでした。光害とは無縁の撮影地でしたが、若干カラーバランスが変わり、赤い星雲は少しコントラスが上がる感じでした。この領域は赤い星雲がいっぱいです。暗黒帯も少し赤っぽいような気がします。
こぎつね座やハクチョウ座北部のLe Gentil3の領域は黒いです。

撮影データ:Canon EOS6D(Seo Cooled 6D改造) Auto WB, ISO 1600
SIGMA50mm/F1.4 Art  絞りF3.2 StarryNight filter使用、 4min x8 (total 32min)
SKY-MEMO NS ノータッチガイド
RAP2 CS6でTIFF変換、SI-7でコンポジット&カブリ補正→ CS6などで処理

Minor Dark2020年08月23日 10:26

お盆休みの山の上で何を撮ったのかというと、自称変態なので、いままで撮ったことのないLDN673という暗黒星雲でした。
わし座からこぎつね座の暗黒帯は、マイナー領域です。こぎつね座には少し大きめのH-alphaがあるので、ときどき撮影されますが、わし座の暗黒星雲は国内での作例が少ないです。もっと、色気のあるところを撮るべきだったと思います。

撮ってみたのですが、海外の作例の様には、写ってこなかったので、すこしがっかりでした。もう少し長焦点で、微光星をしっかりと描写して撮影してみる必要がありそうです。

撮影データ:Canon EOS6D (SEO Cooled 6D)ISO1600 Auto WB
BORG 77ED-II + F4DG (fl=330、F4.3)+HEUIB-II 6min x 17 (total 102min)
VIXEN GP2 (K-ASTEC AGS-1S BLD改造) M-GEN でのAutoguide
RAP2 CS6でTIFF変換 SI-7でコンポジット&カブリ補正→ CS6などで処理

どこを狙ったかわからないと思うので、大きな写真も撮っておきました。

撮影データ:Canon EOS6D (HKIR改造)ISO1600 Auto WB
Voigtlander Apo LANTHAR 90mm/F3.5 絞リ開放 4min x 12, 南北2コマモザイク(total 96min)
K-ASTEC GF50 ノータッチガイド
RAP2 CS6でTIFF変換、SI-7でコンポジット&カブリ補正→ CS6などで処理

これでもどこかわからないと思うので、
めぼしいものに目印を入れたマップです。
わし座のひし形の中の西の隅にLDN673はあります。
とってもマイナーでした。


銀河アーチ2020年08月18日 12:18

酷暑の夏です。浜松では、41.1度を記録したとか?想像を絶する暑さです。世間では、コロナ禍のため、ふだんのお盆とは違い、近場で過ごされた方が多かったようです。

今年のお盆は猛暑でしたが、その理由として、太平洋高気圧とチベット高気圧の2段での張り出しが原因だそうな?14日~16日にかけては、すっぽりと高気圧に覆われて、雲一つない空が広がりました。加えて、例外的にPM2.5 も低値で、抜けるような青空となりました。
平地では、夕方が来ても30度を下らず、クーラーの効いた部屋でないと汗がでます。そんななか、避暑を兼ねて、四国カルストにある遠征地へ行ってきました。
人の多くないほうへ行ったので、3密とは無縁でした。現地の気温は到着時19度、帰るときで18度でした。大変快適な星見となりました。

今年の天の川アーチをアップします。

撮影データ:Canon EOS6D(Seo Cooled 6D改造) Auto WB, ISO 1600
EF8-15mm/F4L  絞り解放 4min x6 (total 24min)
SKY-MEMO NS ノータッチガイド

豪州での暗い空の様には行きませんが、天頂付近の空の暗さは、それに匹敵する空と感じました。都市の光害は免れることは、国内では難しいと思います。
この空の下で、時々流れるペルセウス群と名残と思われる流星を見ながら、過ごすことができました。現実を忘れることのできた夜でした。猛暑と引き換えの山の上の夜でした。


梅雨本番2020年07月06日 12:41

ここ数年、梅雨後半のこの時期には、毎年の様に豪雨被害が報じられている。温暖化により、雨の降り方が従来とは違い、線状降水帯が発生して、各地で被害をもたらしている。九州の方が大変な事になっています。
こちらは、そこまで雨は降っていませんが、連日の雨の天気です。やることもないので、過去の画像をいじっては、少し気分をまぎらしています。

たて座のsmall star cloudの北側の暗黒星雲を狙ったものです。青く輝くわし座のλ星からゆるやかなカーブで連なる星の並びが素敵です。M11は、かなり密な散開星団です。

いくつもバーナードナンバーのついた暗黒星雲がありますが、対比するとはっきりしないものもあります。




Sadr付近の散光星雲再処理2020年06月26日 18:12

梅雨も時々中休みしながらのお天気ですが、なかなかすっきりとは晴れてくれません。この時期は、本当はさそりやわし座を撮りたいと思うのですが、今年もとれないままに過ぎてしまいます。

梅雨明けには、はくちょうやそれから北側の撮影になります。ということで、はくちょう座γ星(Sadr)付近の散光星雲を撮影したものを再処理してみました。
暑い時期だったので、キムチ改造の60D(Astro 60D)の撮影です。今なら、Sooled 6DやD810Aの出番になるところです。

HEIUB-IIではなくて、HEUIBの撮影になります。絶版のフィルターですが、色調的には、これが最も好みのフィルターです。

いつもの様にめぼしいものにマークを入れました。
Sharplessさんも、この部分は赤い星雲だらけなので、Sh2-108でひとまとめにしています。それ以外にも、名前のはっきりしない星雲があります。

赤い星雲が主ですが、少し色調の異なる領域もあります。小さな暗黒星雲もあって、アップにしても面白いと思います。梅雨明けには、また狙ってみたいと思います。

今年の撮影計画は、豪州遠征が中止となり、大幅に狂いました。撮影のモチベーションが下がっています。梅雨のさ中で、ポチリニス菌の増殖期でもあり、もーちベーションをアップさせる刺激策が必要です。

今月末のキャッシュレスポイント還元も間近となってきました。
まずは、VIXENのエクステンダーPHをポチしました。
ポイント還元とは無関係ですが、9年間外の観測小屋に置きっぱなしであったEM-200をオーバーホールに出しました。
もう一本レンズをねらいましたが、あいにくお値段が今上昇中で、様子見です。