天文ガイド10月号に採用2017年09月05日 12:41

5月末にオーストラリアのチラゴーで撮影したみなみのかんむり座の反射星雲が、今月号の天文ガイドに採用されました。ここは国内で撮影できないわけではありませんが、撮影時期がちょうど梅雨時期と重なるため、なかなか撮影できませんでした。

選評にもありますように、昨年のRUKUさんの作品を見て、是非とも撮影したいと思っていた領域でした。南天低い対象なので、何よりも撮影条件が大事でしたが、今回はその心配はまったくありませんでした。処理も大変スムーズにできました。
好条件で撮影できたのですが、高度が70度もあって、カメラのモニターを見るのがつらかったです。そのため、構図が、いい加減となりました。その分、動きを感じさせるような絵柄となり、不気味さが増したかもしれません。
天文ガイドの印刷がやや暗めでしたので、オリジナルを張り付けています。


先月に引き続き同じチラゴーで撮影したN本さん、N村さん、Yさんの写真も掲載されて、記念となりました。また、GENTAさんの四国遠征の「彼岸花と出目金」も入選されていました。

一方、星ナビにも応募していたのですが、こちらは今号も落選でした。
せっかくなので、星ナビの落選作もアップしておきます。

この領域の自分の作品の中ではベストでしたが、不採用となり残念でした。

撮ってみて、暗黒星雲などを再度チェックしてみました。
この領域のなかで、Dark Towerですが、気になり調べてみました。

ここ何年かの間にAPODに3回も選ばれていました。
2008年5月8日2011年4月27日2013年1月6日でした。暗黒部に萌えるのは、自分だけではないと思いました。
残念ながら、国内からでは、ここを十分な時間をかけて好条件で撮影するのは無理な気がします。


台風一過に何を撮ったか?2017年09月20日 19:33

先日の台風18号は、四国の南岸を足早に通り過ぎていきました。ここ愛媛では、大雨となりましたが、大きな被害もなく通り抜けて行ってくれました。

台風一過の敬老の日の夜ですが、思ったほどは晴れてくれませんでした。
お天気がいつまで持つか怪しそうだったので、Cooled 6DとD810Aのツインで狙いました。しかしcooled 6Dのほうの鏡筒とヘリコイドMの接続がゆるんでいたようで、スケアリングエラーのため片ボケが酷くて使いものになりませんでした。11枚撮影したところで、雲がわいてきてアウトでした。
火曜も仕事だったので、体にとっては良かったですが、赤い星雲が弱くなり、少し残念でした。

今回もSS one Autoguiderを使い、6DとD810Aの2台のカメラをコントロールしながらディザーガイドをしました。前回はAPO Sonnarを50mmのレンズでガイドしたのですが、少々ガイドエラーが出たので、少し長めのmini BORG50 (fl=250mm)でのガイドに変更しました。デイザーの移動量も少な目としました。シャッター間のデイザーに入るとき、少しガイドの線が乱れる傾向がありました。振れ幅が、落ち着いてから撮影に入るようになったらと思いました。6D側のデータが使えず、残念でした。

今回、久しぶりに何を撮影しようかと思ったのですが、暗黒星雲大好きな私は、Black Fishと言われる、IC1396の隣の暗黒星雲に望遠鏡を向けました。久しぶりの直焦点撮影であったので、色々と問題が生じました。いつまでたっても、撮影技術が確立しません。
撮影データ:NIKOND810A ISO1600 
BORG77ED-II + F4DG 6min x11 (total 66min)
ATLUX (AGS-1S) SS-one Autoguider + ASI120MM + miniBORG50 Dether移動量 2
RAP2でDARK&FLAT補正→CS6でTIFF化→SI7でコンポジット→CS6でと仕上げ

暗黒星雲や赤い星雲の名前です。
Black Fishは、B169、B170、B171でお魚のように見えるからだと思います。もう少し枚数を増やして、赤い星雲も無理なく描写したいと思いました。
今度の連休に少し晴れるといいなと思います。