空の力2017年08月05日 10:08

天文ガイド9月号に、オーストラリアで撮影した銀河の写真を採用してもらいました。

南半球でないと撮影できない銀河中心が天頂にきたところを円周魚眼で撮影したものです。今回絶対撮影してみたい対象の第一でした。良い空、良い撮影地、加えてそこへ連れて行ってくれた方のおかげです。改めてお礼を申し上げます。
この撮影や処理は極めてシンプルなもので、空の力のおかげと感じました。

南天では、限られた機材、不慣れな環境で撮影をすることになりますが、今回の経験は大変貴重でした。自分の年齢から、今後何回遠征できるかはわかりませんが、機会があれば、リピーターとして撮影に是非行きたいと強く思っています。


今号には、一緒に遠征したYさん、N本さん、N村さんの作品も掲載されています。大変うれしく思いました。
また、GENTAさんが愛媛まで遠征して撮影された「おおかみ座の暗黒星雲」の作品も掲載されており、この号はうれしさ3倍です。

暗黒星雲萌え2017年08月06日 09:44

九州南部に台風が接近しています。進路にあたる地域の方は、十分な備えをしてください。当地もしっかりと予報円の中に入っています。

台風の影響もあると思うのですが、当地での昨日の最高気温は体温よりも高い37.2度だったそうです。昨日は、大学の天文研の現役の学生とOBの交流会がありました。OBの方は、近隣の50歳前後の方が多かったです。趣味の時間をとれるのは、30~40歳台の方には難しいのかなと思いました。若い学生の活動を拝聴していると、はるか昔を思い出します。また、天体写真以外にもいろいろと天文関係の活動はあるものと、改めて感じました。とは言え、自分は天体写真(撮影、機材、画像処理など)に回帰して10年というところで、この領域の中ではマニアックな領域にのめり込んでいるのだと自覚した次第です。

天体写真の中でも、さらにマニアックな領域は、暗黒星雲になるかと思います。暗黒星雲に萌えていると書いて、FB上で変態マニアと自覚した次第です。一般受けは悪く、綺麗とは言い難いのですが、うねうねと複雑な構造や反射星雲や散光星雲が絡む領域は、自分にとっては萌え萌えの領域となります。しかし、これをしっかりと描写するのは至難の事で、撮影技術の拙さや画像処理の引き出しの少なさのため、以前から計画しては実現しないままです。
これらの領域は、国内の写真検索ではヒット数が大変少ないのですが、国外になるとLDNXXXで検索するとわんさかとヒットしてきます。日本国内は健全な天体写真ファンが多いようです。

この夏に撮影を計画している領域は、白鳥座尾部とケフェウスの間にある領域です。Key Wordとしては、LDN988、LDN1003、Le Gentil 3なんかになります。普通に写しても暗黒帯が伸びているのがわかります。LDN988は2015.9.24のAPOD2014.11.20のAPODにも取り上げられているので、国外では人気領域なのかもしれません。

Mapとして、2年前に撮影したものを張っておきます。難易度はかなり高い領域だと思います。とりあえず330mmのツイン撮影で、6分x20x2を予定しています。なんとか、今年撮影してみたいと思っています。



SS-one Autoguiderで撮影2017年08月23日 20:38

お天気の都合などで、なかなか実戦投入できなかったSS-one Autoguiderでしたが、1年遅れで、ようやく使う機会を得ました。SS-onesショップをのぞくと、フルバージョンのものはSOLD OUTで、Lightバージョンのみが販売されていました。

このAutoguiderの特徴は、スタンドアローンタイプで、色々な付加機能があります。電源はUSB5Vとなります。いつもはM-GENやPHD+QHY-5L IIを使っていますが、M-GENと同じくらい小さいのでサブとして使えるようにしました。
Guide CameraはASI 120MMで、ほんまかさんのところから四角いのを買いました。SS-one original cameraは、感度が低いのと、ガイドポートが無くて、配線が増えるので、ボツにしました。ガイドはCマウントの50mmレンズを用いました。マニュアルを十分読まないのは、悪い癖なんですが、初期設定をした後は、なんとなく使えました。135mmのガイドでしたが、まあだいたいOKと言ったところでした。初期設定を少し変えるともっとよくなるかと思います。
今回これを持ちだしたのは、シャッターケーブルが2本使えることで、夏場のノイズに強いCooled 6DとD810Aをツインでデザーガイドで使うためでした。これも普通に使えました。

撮影風景です。

ガイドのほうは、こんな感じです。


とりあえず、6Dでの撮影したものをアップします。条件がもう一つだったので、できはイマイチでした。
北アメリカとIC1396の間を撮影したものです。
撮影データ:Canon EOS6D(SEO Cooled) ISO1600 
APO Sonnar 135mm 絞りF2.8 2.5min x16 南北モザイク(total 80min)
ATLUX (AGS-1S) SS-one Autoguider + ASI120MM + 50mm Cマウントレンズ Dether 6
RAP2でDARK&FLAT補正→CS6でTIFF化→SI7でコンポジット→CS6でPhotomergeと仕上げ

以下は自分の覚えです。
Paremeter 
Brightness/Contrast → 5/3
Star bright level → 0
Guide Parameters
→ RA/DEC Threshold 0.2 精度を上げたいときは0.1もしくは0
→ Sense Auto もしくは Fixにして0.4 暴れるときは値を小さくする
Moving Average N 初期値:Count 3, Ratio 0.5

Guide Port: ASIカメラのとき、Camera ST4
Calibration Step ~100mmまでは3000ms、長くなれば1000~3000mmへ

Enable Binnig
Gain 25, Exposure 1/2sec, Gamma 5, StarGain 2
No Starのとき、Exposureを延長、Star Brightnessを上げる

Detherの移動量は50mmでは2くらいか?

8月も終わり2017年08月31日 08:28

今年の夏は、猛暑日が多くてつらい夏であった。お天気も、恵まれず。結局撮影したのは2夜にとどまった。太平洋高気圧の勢力分布がおかしいのか、北のオホーツク海高気圧が強いのか、不安定な天気が多かった。

梅雨入り前の6月3日に撮影して以来3ケ月で2回の撮影はつらいものがある。西日本の夏は、熱帯化してしまった。撮影できない、暑くて元気が出ない、冷房の部屋で涼みながら熱帯夜を過ごす日々となった。

2015年に撮影したケフェウス座のメイン領域を撮ったものを再処理してモザイクした。暑いときの慰めと、今後の撮影計画のマップです。
EOS 6D & 60D APO Sonnar 135mm/F2.0 F2.8 ISO1600 150sec 3カット合成