梅雨明け新月期なのに ― 2017年07月30日 09:38
やる気満々で迎えた新月期ですが、どうにもこうにも空の状態が悪すぎです。昨夜は晴れてはいたのですが、赤い月がその透明度の悪さを表していました。PM2.5の値をチェックすると30μg/m3以上となっています。実測値と目視で撮影するかどうか決めるのですが、昨夜はいずれもダメでした。徐々に月が大きくなってきて、夏の対象を撮ることができなくなってきました。
気分もモヤモヤと晴れず、過去画像を再処理してみました。梅雨入り前の6月3日に撮影したものになります。
たて座からへび座尾部の暗黒星雲と淡いガスを出すようにしてみました。短時間撮影と多数枚画像で撮影したので、SN比を稼ぐことができたので、少し無理目の強調をしています。
APO Sonnar 135mm/F2 絞りF2解放
北側 1min 40sec x39 (total 65min)
ATLUX赤道儀(AGS-1S改) M-GEM + Kowa 75mm でガイド
RAP2でフラット&ダーク処理→CS6でRAW現像TIFF化→CCD Stackでコンポジット&SI7でカブリ補正→CS6で強調と補正処理
暗黒星雲と淡いガスに萌えてしまいます。ここを撮影する時期は、例年夏場で苦労する領域です。満足な露出をかけて撮影できたことがありません。解放F2で100秒で、39枚撮影していますが、もう少しあっても良かったと思います。暗黒帯と言われる部分にも淡いガスがあり、その中にさらに暗く沈んだ暗黒部が複雑に入り組んでいます。青い反射星雲もあって、炙り出してみたいと考えている領域です。
今回の写真には、わかる範囲でマークを入れました。LDNの表示できる星図とも対比してみたのですが、LDNについては、もう一つしっくりと一致しませんでした。
この新月期もダメな天気のようで、いて座からたて座にかけての撮影は、来年以降の課題となります。最近の傾向から、夏場の西日本では、条件の良い夜は望めそうもありません。来年は、ここも南半球で撮影することになるかもしれません。
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