77EDIIがお宝鏡に? ― 2016年12月19日 18:22
このあたりから、レンズの光軸に疑問をいだきました。てげてげさんが、Y光器さんで77EDIIのメンテナンスをした結果をblogにアップされていたので、私もお願いしてみました。
ロンキースクリーンのデータを添付してもらいました。
調整前の77EDIIは、平衡な縞でなかったのですが、調整後は綺麗な縞となり、お宝鏡のレベルになっています。
実写が楽しみになってきました。
連絡のコメントで、「BORGのレンズは研磨は大変良好ですが、軽量化設計のため、セルも超軽量で、セル内での設定が狂いやすいので、移動時は振動に注意したら良い」とのアドバイスをいただきました。
今回は、新品購入だったので、レンズ自体の光軸を疑っていませんでした。この2年間、無駄な出費をしました。
でも、これで理想のツインシステムになればと思っています。
追記
2000年頃の天文ガイドでしていた、お鏡(たから)鑑定団の記事からロンキースクリーンの見方です。77EDIIはF6.6の二枚玉ですが、縞が平行で、良いレンズであることがわかります。昔の銀塩時代に要求された精度と現在の高画素でフルサイズのデジカメに要求される精度は異なっていると思います。
コメント
_ yatsu ― 2016年12月20日 22:27
_ NIKON1957 ― 2016年12月21日 19:47
色々なお話があるようですが、光軸調整はしっかりとしてくれました。
77EDIIで、ガムを撮影しました。ツイン撮影だったのですが、一本は良好なほうの鏡筒で、もう一本は今回調整に出したもので撮影しました。結局、良好な画像のみ使い処理しました。ISOは1600でした。6Dは、ノイズとのバランスで1600を使う事がほとんどです。
_ yatsu ― 2016年12月21日 20:14
ISOはやはり1600だったのですね。
四国ではガム星雲はたいへん低空ですが、本当に素晴らしいお写真ですね!!
国内なら、沖縄あたりで撮ってみたいと思っております。参考にさせていただきます。
_ kamada ― 2016年12月22日 00:49
昔の記事と合わせて拝見しました。もう一本の方(昔の記事ではNEWの方)は、きれいな片ボケですね。対物レンズがセル内で許容範囲を超えて傾いている時にみられる星像です。これだけの片ボケだと、接眼部の調整だけでは難しいかもしれません。
おっと・・・蛇足でした。
_ NIKON1957 ― 2016年12月22日 08:21
この77EDIIのツインシステムは、最も稼働率の高いメイン鏡筒なので、調整がうまくいきそうでうれしいです。片ボケ対策の試行錯誤の最後に、光軸調整に至りました。
_ てげてげ ― 2016年12月23日 15:09
同じ鏡筒を使っているので、自分も移動時の振動は気を使うようにします。
ところでツインシステムですが、片方の77EDは微動にのせて
鏡筒の写野の中心をあわせているのですか?
_ NIKON1957 ― 2016年12月24日 16:44
ツイン鏡筒を平行にして搭載して、片方は今はなきATMのニューガイドマウントに載せて、XYの微動ができるようにしています。
中心に目立つ星を持ってきて、センター合わせをします。その後は、6Dの場合電子水準器が搭載されているので、同じ角度になるようにしています。ぴったりとはいかないのですが、おおよその画角はあってくれます。
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屈折鏡筒も光軸は要注意なのですね! たいへん勉強になりました。
Y光器さんは当方の県内におられるので、私も何かと相談してみたいと思います。
チラゴー遠征は、この77EDIIが主砲でしょうか?
77EDIIといえば、天ガ2015年4月号で最優秀を受賞されたガム星雲もこの鏡筒ですね。あの、お写真はよく拝見し楽しませていただいております。撮影データのISO感度の記載がないのですが、1600でしょうか?