D810Aの電源2016年11月01日 10:36

Canon EOS 6Dと60Dでは、バッテリーの代わりに、DCカプラー DR-E6を使っています。純正品では、フェライトコアが最初から付属しており、高周波ノイズ対策をしている点が良いです。これと、DC/DC変換アダプターを利用して、12V電源から7.4V電圧を利用しています。アマゾンや楽天で、安いDC/DC変換アダプターは買えたのですが、最近は同じ商品は出ていないようで、少し値段が上がった同様のものがあります。

安い中華製のACアダプターとセットでついてきたDR-E6のパチモノものも、使っているのですが、まず最初にバッテリーとの通信ができず認識してくれません。
OKにすると、とりあえずは使えます。
バッテリーの残量表示はゼロとなっていますが、大丈夫です。少し気持ち悪いのですが、これまで問題はありませんでした。できれば、純正のフェライトコアのついてあるほうが良いのですが、ノイズが出たこともないので、気にせず区別しないで使っています。

さて、一方NIKONのほうは、商品名が異なりパワーコネクターEP-5Bとなります。
EP-5Bのお値段は、Amazonで1ケ2000円くらいで、安いのですが、商品自体はフェライトコアもなくて、MADE IN CHINAらしい、安っぽい作りです。これと純正のACアダプター EH5bと接続して使います。このコネクター部分が特殊な形状で、まったく他のものとは互換性が無いようにしてあります。
とりあえず2ケ買い、一個は小屋でのACアダプター使用のために使います。
もう一つをDC/DC変換アダプターに接続できるように、さっそく特殊な端子を切り落としました。内部は2つの赤と黒のケーブルで、これを2.1mmの標準的なコネクターにしました。
結果は、12Vから取ったDC/CD変換アダプターでの使用することは可能でしたが、バッテリの残量が表示されません。これは、EH-5bのときは電源コードのマークが表示されるので、若干の不安が残ります。

一方、USBからの変換ケーブル経由では、エラーが出てくるので使用不可と考えられます。

電池も残量表示可能な、EN-EL15のパチモノがたくさん出ています。一体バッテリー1個でどれくらい撮影できるのでしょうか?EN-EL15の電圧は7Vですが、カメラ底面には7V-12V 2.5Aと表示されており、ある程度の電流の確保が必要なのでしょうか?

RUKUさんからの情報では、
純正バッテリーは連続使用で約2時間程度。
パチモンの電源は、少し短くなるそうです。オーストラリアでは、一晩8時間は目いっぱい撮影したいところなので、できれば外部電源補助があると助かります。

D810Aでは、バルブ作動時に大きめの電流が流れ、容量の少ないDC/DC変換アダプターではエラーとなるようです。RUKUさんのおすすめのものは、秋月のキットで以下のものです。
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gK-06969/
DC/DC電源の

秋の銀河2016年11月07日 18:58

11月に入り、ようやく移動性高気圧が帯状につらなって安定したお天気が来てくれました。とは言え、良く晴れたのは、3日(木)の夜と4日(金)の夜でした。あいにく、金曜も土曜も仕事が入っていたので、午前1時前に撤収となり、オリオン座のほうまでは撮影できませんでした。それでも、雲も流れず気持良く撮影できたのは久しぶりでした。

D810Aを導入したので、手持ちのAF-S 28mm/F1.8Gで撮影してみました。
PhotoshopCS6なので、Camera RAW 9.11をインストールして、Adobe DNG Converterも9.11にすることで、D810Aの処理ができて助かりました。

PhotoshopのほうでRAW現像するとRGBのヒストグラムが見事に重なります。

比較的新しいGレンズの28mm/F1.8でしたが、広角レンズなので、多分コマが出てくると思っていたのですが4隅は比較的良かったです。なのに、中間域が結構流れるという現象が生じます。フルサイズまで使える広角レンズは、超高価なものでないと無理だと改めて感じました。その中で、まだましなほうと思います。


とりあえず、仕上げてみました。思ったほどは、H-alphaが写らないと感じました。
撮影データ:NIKOND810A ISO1600 
AF-S 28mm/F1.8  絞りF4.5 3min x10 (Total 30min)
EM200赤道儀 ノータッチガイド
RAP2でダーク引き→CS6でRAW現像TIFF化→SI7でカブリ補正→CS6で強調と補正処理


M332016年11月08日 12:26

D810AとBORG125SD+0.85DGLでM33を撮影してみました。

タカハシのNIKONマウントアダプターやT2マウントなど未入手だったので、一番長めの筒でこれをひさしぶりに持ち出しました。D810Aですが、前回もでしたが、思ったほど赤は出ないと感じました。画像処理での強調が必要と思いました。系外星雲の処理は、なかなか難しいと感じました。

撮影データ:NIKOND810A ISO1600 
BORG125SD+0.85DGL (合成FL=638mm/F5.1) 6min x15 (Total 90min)
EM200赤道儀 QHY 5L-II + miniBorg50 PHD Guiding
DNG Conv. → RAP2でダーク&FLAT→CS6でRAW現像TIFF化→SI7でコンポジット&カブリ補正→CS6で強調と補正処理

BORGのフラッグシップの125SDですが、F4DGとの組み合わせも良いのですが、DGLとも相性が良いです。取り扱い説明書では40φで星像20μ以下、43φで光量89%となって、四隅の星像が少しいびつになりますが、十分許容範囲内でした。今シーズンはもう少しこれを使う予定です。
もっと晴れて欲しいものです。


二重星団2016年11月10日 08:23

先日撮影した二重星団をアップします。

撮影は前回のM33と同じD810AとBORG125SD+0.85xDGLの組合せです。
デジカメで星の色が出にくいので、今回は少し露光の短い画像をカラー画像のRGB画像として、長めの画像をコンポジットしたものをL画像として、LRGB合成してみました。結果は、普通に撮影したものと大差がありませんでした。思い付きでやってみたのですが、画像処理についてもう少し、色々とやってみたいと思います。

影データ:NIKOND810A ISO1600 
BORG125SD+0.85xDGL (合成FL=638mm/F5.1)
90sec x1 をRGB、6min x5をL画像
EM200赤道儀 QHY 5L-II + miniBorg50 PHD Guiding
DNG Conv. → RAP2でダーク&FLAT→CS6でRAW現像TIFF化→SI7でコンポジット&LRGB合成→CS6で仕上げ


ヒアデス付近の分子雲2016年11月11日 21:50

昨年から撮りたいと思っていた領域です。

淡いもの分子雲とその中に潜む小さな反射星雲です。おうし座には分子雲がたくさんあるのですが、ヒアデス付近にも、いくつかの星雲があります。アルデバランの赤や青い星の色も消さないように処理をしてみました。
NGC1554はハインドの変光星雲というらしいです。

撮影データ:Canon EOS6D (SEO-SP4) ISO1600
BORG 77ED-II + F4DG twin system
SEO COOLED 6D+SEO SP4 6D
フィルターなしで5min x16 x2  総露出時間2時間40分
ATLUX(AGS-1S改) M-GEN+Kowa75mmでsnake modeでのデイザーガイド
RAP2でダーク&フラット→CS6でRAW現像→SI7でコンポジット→CS6で2つのコンポ画像を自動整列と変形機能で微調整でコンポ→その後CS6で強調

星雲に名前を入れました。