SIGMA 70mm F2.8DG Macro Artの試写2018年06月19日 20:23

先週末は、晴れ間もあったのですが、色々と所用があり、ゆっくりと撮影する時間がとれませんでしたが、梅雨の晴れ間となった土曜の夜に表題のレンズの試写に出かけてきました。

カミソリマクロと言われた先代のレンズがArtと名をうって、リニューアルされたものです。
良い点は、
①49mmのフィルター径で、レンズ前にHEUIB-IIやLPS-D1などを入れやすい。
②先代で目立った、青ハロはほぼ無くなり、色収差については高度に補正がなされている。

悪い点は、
①小さな前玉のせいか、周辺減光が大きいように感じます。
②フォーカスがフォーカスリングとフォーカス駆動部の機械的連結がないバイワイヤ方式となり、マニュアルフォーカス時の手ごたえがなくなり、フォーカス時に少しイライラします。

周辺減光はこんな感じです。



へびつかい座の暗黒星雲2018年06月20日 12:11

オーストラリア撮影分も、残り少なくなってきましたが、本日アップするのはへびつかい座の暗黒星雲です。オーストラリアの暗い空だと、その付近は暗く落ち込んで見えます。

写真に撮影すると、パイプ星雲やS字星雲などの大変複雑な暗黒星雲が錯走しています。アンタレス方面に向かうような細長い暗黒星雲とのつながりもありそうです。こんなところに魅力を感じるのは、変態マニア気味かと思います。何か獣の様にも見えますし、反対から見るとNZ生息のキーウィ鳥の様に見えます。

天の川の中心部から徐々に色調がすこし茶色気味になり、青みをおびていく色調にもすごく惹かれます。

暗黒星雲を中心にした変態構図です。
撮影データ:Canon EOS6D (Starshop新改造) ISO1600 
Voigtlander APO Lanthar 90mm/F3.5  絞りF3.5 HEUIB-II使用 
4min x16 x 2 (東西2枚モザイク合成) (total 128min)
K-ASTEC GF50 ノータッチガイド
RAP2でDARK&FLAT補正→CS6でTIFF化→SI8でコンポジット→CS6モザイク合成後強調


銀河中心2018年06月24日 11:57

南天へいくと、天の川の中心が頭の上に昇ってきます。天の川の中を暗黒帯が横切っていることもわかります。いて座方向が銀河中心となって、大変明るいです。写真に写すと天の川をエッジオンで見ていて、いて座方向がバルジとなっているのがわかります。

そんな天の川中心部を2コマモザイクですが、アップします。
計画的な撮影ではないので、広くモザイク合成はできませんでした。

撮影データ: EF35mm/F1.4L-II 絞りF3.2 Filterなし
Canon EOS6D(スターショップ新改造) ISO1600 2.5min x16 x2 東西2コマモザイク(Total 80min)
K-ASTEC GF-50赤道儀 ノータッチガイド
RAP2でダーク&フラット→CS6でRAW現像後TIFF→SI8でコンポジット→CS6で合成後強調

9月には今年2回目の南天遠征を予定しています。前回は南緯28度のバランディーンでしたが、9月は南緯17度のチラゴーへ行きます。今回は時期的には南十字やηカリーナなんかは撮影できませんが、さそり座からいて座、わし座といった日本からも撮影できる領域を狙うことができます。天の川近辺の対象を、抜けの良い空で撮影してみる予定です。

おおかみ座B228付近の暗黒星雲と分子雲2018年06月25日 12:52

本日アップするのは、おおかみ座の暗黒星雲と分子雲です。

大変マニアックで、撮影したもののなかなか描出するのが難しい領域です。こんなところを撮影したのは、ブログ仲間のGENTAさんとの昨年からの約束になります。GENTAさんが、昨年四国遠征の際に撮影された領域で、南半球で全域を解明してほしいと言われていました。

GENTAさんは、長年のブログ仲間ですが、こういう人のあまり撮らない淡いものが好きな変態仲間でもあります。
B228は画面上部の最も黒いところです。
影データ:Canon EOS6D(SEO-SP4) ISO1600 
APO Sonnar 135mm 絞りF2.8 Filterなし 2min x26 (total 52min)
GP2赤道儀(BLDドライブ、AGS-1S改) M-GEN Kowa 75mmでデイザーガイド
RAP2でダーク&FLAT→CS6でRAW現像後TIFF→SI8でコンポジット→CS6で仕上げ

B228と言っても。どこかわからないと思います。ここを撮っています。


カメレオン座の分子雲2018年06月27日 20:49

今回カメレオン座の分子雲を撮るように計画していたのですが、事前にもう少しチェックしておくべきでした。かなり構図をはずしてしまいました。来年の撮影に向けての覚えということで、恥ずかしながらのアップです。

南天のほうでも、天の南極近くに分子雲が広がっています。北天の分子雲よりは、濃い様ですが、分子雲なのではっきりと描写するためには、ある程度の撮影毎数が必要となります。できれば32枚くらいはあったほうがよさそうです。
撮影データ:Canon EOS6D(SEO-SP4) ISO1600 
APO Sonnar 135mm 絞りF2.8 Filterなし 2min x16 (total 32min)
GP2赤道儀(BLDドライブ、AGS-1S改) M-GEN Kowa 75mmでデイザーガイド
RAP2でダーク&FLAT→CS6でRAW現像後TIFF→SI8でコンポジット→CS6で仕上げ

ここを撮ったというマップです。
撮影データ: EF35mm/F1.4L-II 絞りF3.2 Filterなし
Canon EOS6D(スターショップ新改造) ISO1600 2min x16 (Total 32min)
K-ASTEC GF-50赤道儀 ノータッチガイド
RAP2でダーク&フラット→CS6でRAW現像後TIFF→SI8でコンポジット→CS6で強調

上記の広角画像を見ると、やはりカメレオン座よりに構図をとるべきでした。