きょしちょう座の小マゼラン雲とNGC1042017年06月11日 11:00

今回の南天遠征で最後に撮影したのは、小マゼラン星雲でした。

高度20度少々でしたが、明け方の温度低下もあり、夜露の恐れもあったので低空のこれを撮影しました。今回の遠征では、結局夜露のヒーターは使わずに過ごしました。電源の余裕がなくなったのも、その理由の一つです。今回の遠征の網羅的な撮影の一環になる対象でした。なので、枚数は少な目で、強調もごく控えめとなります。

さて、耳慣れないきょしちょうは、オオハシの仲間だとのこと。小マゼラン雲と全天で2番目に明るい球状星団NGC104で有名です。天の南極に近いところにあるので、かなり南までいかないと高度が上がった状態で撮影することは難しいようです。

大マゼラン雲には有名なタランチュラ星雲があるのですが、小マゼラン雲にはH-II領域はあるにはありそうですが、あまり目立ちません。その代わりに、青い星雲が点在しています。わが銀河系の近傍にあって、不規則銀河もしくはSm型棒渦巻銀河に分類されるそうです。撮影してみると、微光星の塊であることがわかります。あまり人気はないみたいで、作例が少なかったです。
BORG77EDII+F4DG (330mm/F4.3)
Canon EOS6D(SEO Cooled 6D; USB 5Vで弱冷却)+Filterなし ISO1600 6min x8(Total 48min)
GP2赤道儀(AGS-1S改) M-GEN Kowa 75mmでガイド
RAP2でFLAT&DARK→CS6でRAW現像後TIFF変換→SI7でコンポジット&カブリ補正→CS6で強調処理

とりあえずのめぼしいものにマークしました。