南天遠征日記22017年06月05日 22:07

南天遠征日記2になります。

5月26日(金)
初日の撮影を終えて戻る。戻る途中で、道端にワラビーがはねて、同乗のK君と一緒に驚きました。夜行性のワラビーは、撮影地の周りでも、夜ぴょんぴょんしているようです。

とりあえず戻ってから、撤収した荷物を確認、その後再度整頓したりする。三脚に赤道儀を載せた状態でも、寝室が別室となり大丈夫なのは、ありがたいし、同室のWさんにも気遣いなくできたのは良かったです。片づけを終え、シャワーを浴びてから睡眠に入る。午前中は睡眠にあてて、お昼前に起きてから。SmithfieldのWoolworthで買ってきたクロワッサンとバナナで、ブランチをとる。Eco Lodgeのゲストスペースにある、コーヒーや牛乳、ジュース類は、自由に摂って良いので、大変ありがたかった。

ゲストスペースで、参加加した方との色々な天文談義は楽しい時間となった。天文撮影のスペシャリストの方もいれば、Timelapseを専門にしている方もいたりで、様々な楽しみ方をする方のお話を伺うことができて、この時間も大変楽しかった。色々な楽しみ方があると、改めて感じることが多かった。

下の写真は顔をぼかしましたが、みんなすごく良い笑顔をしています。同じ趣味の集まりなので、すぐに親しくお話ができるようになりました。


参加者のうち、O氏はタイムラプサーであった。YouTubeにアップされている動画には目を見張るばかりであった。N氏は研究者で、すべてが理論に基づいた完璧主義と感じる撮影の取り組みに驚く事しきり。Y氏は、麻酔科医らしい冷静な臨床医であるが、天文に対する熱意をふつふつと感じた。N氏は、ねっからの天文写真のスペシャリストと感じた。
今回の遠征ツアーの企画責任者の一人であるAさんは、さすがに企業のトップであると同時に色々と気配りをされる姿に、大変感心した。おそらく最年長と思われるK氏はFSQを持って参加された。オーストラリアにまで、FSQを持参される熱意に驚くばかりであった。もう一人の企画の責任者のHさんは、私の大学時代の天文研の後輩であるが、南天の空に魅了され、毎年ここに来るようになったとの事。私にも声をかけていただき、ありがたい事でした。

バッテリー類の充電をしたり、午睡をしたのち、再度機材のチェックをする。持参してきた、電池ボックスは、接触不良なのか、使えず。せっかく買った電池も、バランスウエイトにしかならない。こういう事もあろうかと思って作ってきた予備のUSB5V→12Vの直流昇圧変換モジュールで、M-GENとGP2(AGS-1S)を賄うことになった。予備を持ってきておいて良かったと感じるが、電源の余裕が少ない。

初日に夜不調であったSKYMEMO Sですが、事前の国内での撮影では問題なかったのですが、どうも南半球の反対の回転方向では、渋いところがあるようであった。同室のWさんも、SKYMEMO Sを持参しておられたので、クランプをフリーな状態での回転を比較すると、スムーズに回ります。これが初日失敗の原因と判明する。
回転のスムーズな角度を確認して、この範囲での使用とすることとした。とりあえず、12X速で回転することも確認する。

初日落としたと思われる小物があったので、これを探しに撮影地に出向く。若干雲が多いけれど、こんなものかと思う。小物はすぐに見つかる。

2日目の夕食は骨付きリブなのか?大変柔らかくて、おいしくいただく。

2日目の夕食を終えて、撮影地へ出向く。当初のお天気は少し低空が赤カブリするものの、晴れていた。準広角レンズとして重量制限の範囲に収まるパンケーキのEF40mmで撮影した西の空です。なんとか、SKYMEMOでも流れないことを確認できた。
その後東からの雲がわいてきて、南天の部分は少し撮影できるものの、23時過ぎにはどうにもならず。

ダークを撮影しながら、時間待ちするも、3時前にあきらめて撤収。初日と同様に、機材のチェックと整頓、シャワーを浴びて睡眠についた。この時点で、たいした成果を得ていなかったので、大変気弱になり、LINEで家族に弱音のメールをたくさん発信することとなった。

以上が、2日目の夜を終えてまでのお話です。長いお話に付き合いいただき、ありがとうございます。また、時間があれば、その3をアップする予定です。

最終日に撮影できたAPO Sonnarでのイータカリーナです。ガイドエラーのため、処理するのに難渋しました。比較的まともな12コマを選択して画像処理を進めました。切れのない画像となりましたが、南天遠征の記念なのでアップします。イータカリーナは明るくて、すぐに飽和してしまうとの情報でしたが、そのとおりでした。これを諧調を豊かに描写するのは、かなり難しいと感じました。

撮影データ:Canon EOS6D(Starshop新改造) ISO1600 
APO Sonnar 135mm 絞りF2.8 2min x12 (total 24min)
SKYMEMO S ノータッチガイド
RAP2でDARK&FLAT補正→CS6でTIFF化→SI7でコンポジット→CS6で仕上げ