NGC7822付近2015年08月24日 19:42

昨夜好天であったので、月没後の撮影に行きました。7月末に撮影してからですから、1月ぶりでした。エルニーニョの夏は、太平洋高気圧の張り出しがいつもとは違い、西日本はお天気が悪いのが相場のようです。
今回台風が接近してきたため、たまたま晴れてくれました。明日は台風15号が、九州に接近します。進路が結構やばいコースなので、九州や四国の方々は、雨風とも十分な注意が必要かと思います。

さて、昨夜はε130DとAPO Sonnarで、秋の対象を撮影しました。
APO Sonnarは、大変素直なレンズで、いつも同じような結果をもたらしてくれるので、いま一番お気に入りで、稼働率が最も高いレンズです。

最初の対象はNGC7822あたりです。この付近には、Sharplessナンバーに加えて、名もない暗黒帯があり、今回撮影してみて、興味深い領域と改めて思いました。NGC7822の?マークでの撮影は多いのですが、中望遠でとっても、天の川周囲は大変楽しいです。
撮影データ: Canon EOS6D(SEO SP4) ISO1600 
Zeiss APO Sonnar135mm/F2 絞りF2.8 2.5min x20 気温21度
ATLUX赤道儀(K-ASTEC AGS-1S改)
Famisco60改+QHY5L-II DSI-Proで PHD Guiding
RAP2でダーク&フラット→CS6でRAW現像→SI7でコンポジット&カブリ補正後→CS6で仕上げ

メジャーな対象に名前を入れました。





IC1805&IC1848と二重星団2015年08月25日 18:56

夜半過ぎの空は、秋の対象が高度を上げてきます。
この前のNGC7822の次に撮ったのは、Heart & Soulとも言われる、IC1805とIC1848と二重星団(h&χ)です。カシオペアの少し下になります。肉眼でも、淡い秋の銀河と二重星団は見えます。

写真で撮ると、赤い星雲の形状が面白く、アップで撮られることの多いIC1805とIC1848です。なぜん、こんな形態となるのかは、不思議でなりません。参考星雲の周りには、暗黒帯がつきものです。これも、面白いです。
撮影データ: Canon EOS6D(SEO SP4) ISO1600 
Zeiss APO Sonnar135mm/F2 絞りF2.8 2.5min x17 気温21度
ATLUX赤道儀(K-ASTEC AGS-1S改)
Famisco60改+QHY5L-II DSI-Proで PHD Guiding
RAP2でダーク&フラット→CS6でRAW現像→SI7でコンポジット&カブリ補正後→CS6で仕上げ



ε130Dでハート星雲(IC1805)2015年08月28日 19:55

ε130Dを導入してから丸2年が経ちました。
当初、ピンぼけを量産してしまい、しばらくお蔵入りしていました。この鏡筒も、その後の爪隠しの作成、フォーカサーの導入、光軸調整の勉強をしながら、2年を経て、ようやくまともな撮影をする事になりました。
他の鏡筒に浮気をしながら撮影してきたためというところもありますが、改めてその性能に感心しています。

放置してきたもう一つの理由に、フルサイズでのフラットが決まらないことがあります。今回はAPS-Cの冷却60Dでの撮影です。APS-Cでも上下に少し暗いところは出ますが、それほどではなく、今回はフラットはそこそこのものが作成できました。
反射の構図決めに慣れていないので、少しハートの下が切れてしまいました。この秋はこの組み合わせで、もう少し楽しみたいと思います。

撮影データ:Canon EOS60D (Central DS改) ISO1600 HEUIB-II使用
TAKAHASHI ε-130D  5min x16
EM200(AGS-1X改) Pencil BORG+DSI-Pro PHD Guidingでオートガイド
RAP2でダーク&フラット→CS6でRAW現像→SI7でコンポジット&カブリ補正→CS6で仕上げ