ω星団とケンタウルスA2020年05月25日 19:09

5月も下旬になりました。2ケ月も前の画像を処理しました。
3月の海遠征の際に撮影した、ω星団とケンタウルスAです。日本では南天低いので、好条件で撮影できません。例年は春先に、遠征した際に撮影しております。オーストラリアにいくと真上で、ついつい撮影するのを忘れています。

国内では、高度のある時間帯でないと、低空のカブリで色が赤くなってしまいます。また、低空の大気差もあって、コンポジットの際は気をつける必要があります。

NIKON D810AISO1600 Auto WB
WO RedCat 51 Fl=250mm F4.9 No filter 3min x16 (Total 48min)
VIXEN GP (AGS-1X) M-GEN Kowa 75mmでガイド
RAP2 CS6でTIFF変換 SI-7でコンポジット&カブリ補正→ CS6で処理

Red Catは、すごくシャープです。元画像の50%の拡大でそれぞれをピックアップしました。


Serpens Caudaの暗黒帯2020年05月29日 19:06

FBで、AraiさんがSh2-64の領域をアップしていました。

へび座尾部のこの領域は、天の川の暗黒帯に相当します。これを見て、変態領域が大好きな私は、過去画像を見直して再処理をしてみる気分になってしまいました。
まずは、サムヤン35mmで撮影した広角での写真で、夏銀河を見てみると、真ん中も横切る暗黒帯が目立ちます。いて座の少し上に、へび座尾部とわし座があります。暗黒帯というくらいで、普通にとると黒く沈んだ領域です。


上の写真の枠内を
APO Sonnar+6Dで撮影したものが下の写真になります。


一見すると何もないような領域ですが、淡いガスがかぶって、青いvdB123なんかの存在に加えて、淡いガス状の星雲が全体に淡く存在するのが、わかります。Sh2-64は、赤い星雲ですが大変淡くて、ノーフィルターではかなり厳しいと思います。

vdB123やLDN 583, LDN 588などをBORG 77ED-II で撮影したものをさらに、トリミングしたものがこれになります。2016年に撮影したものですが、StarNet++やDenoise AIなども、使ってみて、再処理しました。
Araiさんは、怪しげとかばっちいとか言われていますが、いわゆる変態領域と言えるでしょう。
この南側にSh2-64があります。こんなところを注目するマニアは少ないでしょうけれど、ぜひともチャレンジしたい領域です。