撮影地の力で入選2014年07月05日 14:52

天文ガイド8月号で「南天限界NGC6188]、星ナビ8月号で「さそり座」で、採用してもらえました。
天文ガイドの選評には、過分のコメントをいただいて、うれしいかぎりです。

NGC6188は、2010年か らチャンスをうかがっていました。ようやく4年目にして、なんとか満足できるデータとなりました。低空の撮影は、カブリが出やすく、普通にとったのでは、 星雲がカブリに埋もれるので、LPS-V3で撮影しました。この辺りの感じは、ガム星雲の撮影と同じです。今度撮影するときは、南半球で青いところまで 撮影したいものです。

天文ガイド8月号より

メジャー対象のさそり座を採用してもらえたのもうれしい限りです。お気に入りのレンズで、シャープに撮影できました。南中前だったので、南のほうよりも、へびつかい座のほうを入れて撮影しました。カラフルさに華を添えてくれたと思います。

星ナビ8月号より
いずれも、南の暗い遠征地で撮影したものです。CANP'14でも、このあたりをポイントにして、お話をさせていただきました。四国の空は、大変恵まれています。遠征とは言え、車で1時間半くらいの距離で、水平線まで遮るものがない、暗い南天の撮影地に行くことができます。近年、PM2.5などに泣かされる夜が多いのですが、このときはその影響は小さく、大変星が良く見えました。撮影しながら、南天を双眼鏡で見ながら、けっこう下まで見えており、わくわくしました。カメラの液晶モニターに出た生データーを見て、やったと思いました。

この撮影地の良い条件が続くことを願わずにはおられません。

天体写真について思うことですが、いかにSNを良くして、ハイレゾで撮影するかということになるかと思います。
淡い対象の光を、効率よく集めるためには、以下の条件が必要です。
①明るくシャープな光学系やカメラレンズ
②精度の良いガイドとフォーカス 
③感度の高い、ノイズの少ないカメラの使用やフィルターの使用

このため、みんな機材にこだわりながら、撮影しています。

撮影技術に関わる問題以上に重要なのが空の条件です。
④暗く開けた空
⑤透明度の良い夜
⑥長焦点ではシーイングの良いこと

この点については、南半球にいけば、最高の空がありますが、国内でもここまで写るということで、チャレンジしています。


画像処理については、なんとか人並みにできるようになってきたと思います。これも、ブログでの情報や交流のおかげと思います。

今月号にも、ブログで交流にある方々の作品が数多く掲載されています。おめでとうございます。
梅雨明けまで、もうしばらくありますが、撮影計画や機材の整備をして、待つことにします。

追記
この夜の画像をDiigital Professional ProでみたRAWデーターです。RAWの処理前でも、ここまで写っていたので、処理自体は楽でした。