先週末は秋田出張2014年07月01日 21:26

先週の週末金曜、土曜と秋田に出張でした。
秋田は、天気が良くて久しぶりの抜けるような青空に出会うことができました。
土曜朝のホテルの窓からの撮影です。
最近は、PM2.5にまみれたかすんだ空ばかりだったので、この空の下ならばと、つい思ってしまいます。

会場近くに、秋田県美術館があり、なぜか屋外に展示していたのはこれです。
懐かしい大魔神です。昔、小学生の頃、スクリーンで見ました。大映の映画だったと思います。ガメラといい、この大魔神といい、東宝の怪獣とは少し違う映画で、それなりに面白かった記憶があります。

土曜の午後遅くまで会があったので、帰りの飛行機には間に合わないし、もう一泊秋田で泊まって帰ることにしておりました。同僚たちと、乳頭温泉に泊まりました。かなりひなびた温泉でした。
翌日曜は、田沢湖に寄りました。金色のたつこ像をとりあえず見ました。以前来たのは、30年以上前だったと思います。まったく、印象に残っていませんでした。

その後、角館の武家屋敷に寄って、昼には稲庭うどんを食べて、帰路につきました。

帰りの飛行機でしたが、思わぬダイヤの乱れがありました。またもや首都圏に雷雨があったようで、羽田の発着制限がなされ、茨城県の上あたりを何度も旋回し てから羽田に着きました。接続便に余裕を持たせていたので、はらはらはしなかったのですが、この時期時々思わぬことが起こります。

週末の疲れがあり、昨日の夜は良く晴れていたのですが、出撃する気力、体力が出てきませんでした。6月1日以降は、全くの坊主です。次の新月期までは撮影できそうもありませんね。


撮影地の力で入選2014年07月05日 14:52

天文ガイド8月号で「南天限界NGC6188]、星ナビ8月号で「さそり座」で、採用してもらえました。
天文ガイドの選評には、過分のコメントをいただいて、うれしいかぎりです。

NGC6188は、2010年か らチャンスをうかがっていました。ようやく4年目にして、なんとか満足できるデータとなりました。低空の撮影は、カブリが出やすく、普通にとったのでは、 星雲がカブリに埋もれるので、LPS-V3で撮影しました。この辺りの感じは、ガム星雲の撮影と同じです。今度撮影するときは、南半球で青いところまで 撮影したいものです。

天文ガイド8月号より

メジャー対象のさそり座を採用してもらえたのもうれしい限りです。お気に入りのレンズで、シャープに撮影できました。南中前だったので、南のほうよりも、へびつかい座のほうを入れて撮影しました。カラフルさに華を添えてくれたと思います。

星ナビ8月号より
いずれも、南の暗い遠征地で撮影したものです。CANP'14でも、このあたりをポイントにして、お話をさせていただきました。四国の空は、大変恵まれています。遠征とは言え、車で1時間半くらいの距離で、水平線まで遮るものがない、暗い南天の撮影地に行くことができます。近年、PM2.5などに泣かされる夜が多いのですが、このときはその影響は小さく、大変星が良く見えました。撮影しながら、南天を双眼鏡で見ながら、けっこう下まで見えており、わくわくしました。カメラの液晶モニターに出た生データーを見て、やったと思いました。

この撮影地の良い条件が続くことを願わずにはおられません。

天体写真について思うことですが、いかにSNを良くして、ハイレゾで撮影するかということになるかと思います。
淡い対象の光を、効率よく集めるためには、以下の条件が必要です。
①明るくシャープな光学系やカメラレンズ
②精度の良いガイドとフォーカス 
③感度の高い、ノイズの少ないカメラの使用やフィルターの使用

このため、みんな機材にこだわりながら、撮影しています。

撮影技術に関わる問題以上に重要なのが空の条件です。
④暗く開けた空
⑤透明度の良い夜
⑥長焦点ではシーイングの良いこと

この点については、南半球にいけば、最高の空がありますが、国内でもここまで写るということで、チャレンジしています。


画像処理については、なんとか人並みにできるようになってきたと思います。これも、ブログでの情報や交流のおかげと思います。

今月号にも、ブログで交流にある方々の作品が数多く掲載されています。おめでとうございます。
梅雨明けまで、もうしばらくありますが、撮影計画や機材の整備をして、待つことにします。

追記
この夜の画像をDiigital Professional ProでみたRAWデーターです。RAWの処理前でも、ここまで写っていたので、処理自体は楽でした。



SIGMA新50mmのその後2014年07月06日 16:07

シグマのArtラインの新50mmですが、その後の顛末を書きます。

レンズテストでブログにアップしたように、私のレンズは絞ってもフルサイズ周辺でコマが消えませんでした。

その後、使う気になれず、どうしたものかと思っていました。梅雨の時期になって、SIGMAのカスタマーサービスに、テスト結果の写真を添付して、MTF 測定器「A1」でのレンズチェックをお願いしました。特に周辺像に関して、シグマの規定内のものかどうかを確かめてほしいと記載してレンズを送りました。

しばらくして、メールでレンズは新品の別のものと交換しますとの返事をいただき、今回新たなレンズを入手することになりました。
私のレンズの性能がどうであったかのか?A1での測定結果がどうだったのかについては、まったくお返事がありませんでした。

キャノンの様に、メーカー規定範囲内なので、問題ありませんとの門前払いでありませんでした。

最近、SIGMAのこのレンズの結果について、星のブログでもいくつか拝見しました。私が最初に入手したレンズよりも、良い結果の様です。今回交換してくれたレンズが、本来の性能を発揮して、夏の銀河を精細に描写してくれることを期待しています。

SIGMAさん、対応は100点ではありませんでしたが、がんばってください。純正メーカーを超える性能で、お値段半額というレンズは、天文ファンにとっては、大変ありがたいレンズメーカーです。

次は、青ハロを消した、ニューカミソリマクロ70mmお願いしたいです。そのときは、また買いますよ。


神の手星雲(CG4)はどこ?2014年07月09日 19:03

UTOさんに教えてもらった神の手ですが、調べてみました。

相当南に低いです。とも座ということで、ガム星雲のあたりと思い、過去画像を出してチェックしました。南中前の状態ですが、南中高度が9°くらいで、淡くてかなり低く強敵です。相当綿密にシュミレーションして、総露出で1時間半露出くらいでのデータが必要と思います。
下の写真はHEUIB FFで撮影したガム星雲です。画面右下のCG4がターゲットです。

WIKISKYの画像からだとこんな感じです。画面下のほうに神の手がわかります。
いずれにしても、この冬の課題ということにしておきます。相当難しく、うつるかどうかの対象と思います。

台風接近中で進路のあたる地域の皆さんはお気をつけてください。台風とともに、夏がやってきそうです。
でも、月の感じからは、今月下旬まではお預けですね。

Pencil nebulaもチェックしましたが、これも難物ですね。

梅雨明けしたけれど2014年07月23日 21:25

梅雨明けしたけれど、すっきりとした夏空は一晩もありません。こういう梅雨明けの年もありますが、せっかくの新月期が何もできないままに過ぎて行きます。

昨年撮影したはくちょう座を再処理してみました。Samyang35mmでAPS-Cでの写真です。こんな写真から、どこを撮影しようかと、あれこれと考えております。
今年は、フルサイズでSIGMAの新50mmで、テストがてら同じところを狙うつもりです。

そのほかにも、ε-130Dのフォーカサーをテストする予定があります。昨年から、フォーカスに苦労して、十分使いこなせていなかったのですが、K-ASTECさんのフォーカサーを導入することができたので、楽しみにしています。

長い梅雨の後には、安定した夏空を期待していただけに、少ししょんぼりです。週末にかけて、すっきりと晴れた夜が来て欲しいところですね。