銀河中心部 ― 2016年05月17日 21:11
計画的なモザイクでなかったので、かなりロスがあります。また、一部フォーカスを外して、APO Sonnar本来の星像ではない領域もありますが、適当に撮影した4コマをつないでしまったせいです。
M8の下方は、肉眼でもそれとわかる一番明るい部分になります。この領域には、複雑に錯綜する暗黒星雲があり、大変興味深いです。太い暗黒帯内部には、 M8以外にも淡いH-alpha領域が散在しています。毎年これを撮影していますが、もう少し計画的な撮影ができればと思います。ただ、南天低いので、条 件の良い時間帯が限られてしまい、相当綿密に撮影計画を立てておく必要があります。
先週、この辺のパーツを何コマか撮影しました。今回はレンズの固定が悪かったのか、星像が乱れてしまい、このレンズ本来の性能を生かした良像のコマが得られず。ほとんど、ボツにしてしまい、残念でした。
Carl Zeiss APO Sonnar 135mm/F2.0 絞りF2.8 150sec x12~24 4コマモザイク、K-ASTEC GF-50赤道儀 ノータッチガイド
それぞれ、RAP2でフラット&ダーク処理→CS6でRAW現像TIFF化→DSSでコンポジット→SI7でカブリ補正→CS6で強調と補正処理後→Photomergeで合成後トリミング
四国から南天限界 ― 2016年05月23日 12:55
南天の低いところが、真上に来て、その上PM2.5とは無縁の凄い空で撮影しているので、驚くほど綺麗な写真ばかりです。
ここ数日は初夏の天気で、暑いくらいです。満月期であり、撮影はできないのですが、PM2.5も高めで、空の抜けは悪いです。この後は、梅雨に入ってしまいそうで、今年のさそりのチャレンジは終わりかもしれません。
今年は、今のところ残念ながら南天低いところのチャレンジはできていません。国内で、できる限りのチャレンジをしてみるつもりでしたが、チャンスを逃して しまいました。NZの写真をお手本にして、昨年の写真をもう一度処理してみました。低空の大気差や大気光を補正してみました。
昨年4月27日未明の写真です。この夜は好条件でした。
SIGMA 50mm/F1.4 絞りF3.2 2.5min x9 (total 22.5min)
K-ASTEC GF-50赤道儀 ノータッチガイド
RAP2でフラット補正→CS6でRAW現像TIFF化→CS6でコンポジット&強調処理
当夜の同時刻の星図です。
南天撮影をするときのポイントとして、
①好条件の撮影地 → できるだけ標高が高く、南天の光害がなく、見晴らしの良いところ。
②好条件の夜 → PM2.5が低値で、南天低いところまで晴れていること
③フィルターはHEUIB やHEUIB IIなどの赤カブリを抑えるフィルターを使うほうが好結果となる
④処理に際しては、低空低いところは大気差による星の浮かび上がりを考慮したコンポをする
フルサイズカメラでカメラレンズで撮影するときは、フィルターが使いづらいので、梅雨になったら、冷却改造にする予定です。
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