明けましておめでとうございます。2016年01月01日 12:09

2016年、新年明けましておめでとうございます。
今年は、穏やかな年明けとなりました。大変暖かく、青空が広がっています。
今年も、拙ブログにお付き合いいただければ、幸いです。

年末30日には、夕刻良く晴れたので、いつもの小屋で月の出まで撮影しようともくろんでいました。
できれば、モンキーも撮れたらと思っていたのですが、20時半くらいから雲がわいて、モンキーは撮れませんでした。
その代わりに、「ありくい」で新年のご挨拶です。
ツインで撮影したのですが、とりあえずHEUB-IIのほうのみでの処理です。
撮影データ:Canon EOS6D (SEO-SP4) ISO1600
BORG 77ED-II + F4DG HEUIB-II 6min x17  総露出時間1時間42分 気温2度
EM200(AGS-1X改) M-GEN+Kowa75mmでsnake mode(1x1)でのデイザーガイド
RAP2でダーク&フラット→CS6でRAW現像→DSSでコンポジット→SI7でTIFF化とカブリ補正→その後CS6で強調

この辺りのチャートとして、星雲名を入れました。
星雲、星団が多い大変賑やかな領域です。淡いH-alphaが広がっており、どこまで出すのか悩みます。

今年も、色々と撮影するつもりです。仕事と体調とうまく付き合っていきます。
宜しく、お付き合いお願いします。


年の初めにうれしいご報告2016年01月05日 12:27

天文ガイドの2月号で、「大気差で見えたアケルナル」を最優秀作品としていただきました。

昨年12月4日に天文ガイド編集部のSさんからのメールがやってきました。
メールの表題が【天文ガイド】2月号最優秀作品のお知らせということで、目を疑いました。
思いがけないことで、本当にびっくりしました。
今回は、観測部門での作品となります。

昨年11月3日の文化の日に山へ遠征したときに撮影したものでした。

「南天限界を極める」という自分のテーマに沿った作品を評価していただき、大変うれしく思いました。
作品自体は、きわめてシンプルなものでしたが、色々なハードルを越えないと写すことの困難な星でした。
今回、比較明の写真とガイドしたものを2つ送りましたが、どちらが掲載されるのだろうと思っておりました。
なんと、両方が掲載されていることに大変びっくりし、すごくうれしかったです。

いつもの事でありますが、私には特別な撮影地に恵まれていることに感謝しています。
今回のアケルナルは、まさに南天限界の星でしたが、超低空の隙間に、なんとかとらえる事ができ、大変ラッキーでした。
最近のフォトコンは大変ハイレベルで、なかなか入選できない月が続いただけに、この様に評価していただける事は、大変うれしい限りです。自分にとっての撮影のモチーベーションになります。
これからも、遠征とホームでの撮影をバランス良く使い分けていきたいと思います。

新月期連休も2016年01月10日 09:55

当地では、冬型のときは晴れないのです。関門海峡や山口県のほうからの季節風が雲を起こして、だいたい晴れません。太平洋側まで遠征すれば良いのですが、四国山地を超えていくことになり片道2時間半コースで、そこまでの根性がありません。

こういう時は、過去画像を見直して、再処理をして気をまぎらわすか、画像処理のDVDなんかを見て、処理の引き出しを増やす様にしています。

2014年1月に撮影したデータを見直して再処理しました。
おおいぬ座からガム星雲の間のH-alphaの広がりを出すことを目的にしてLPS-V3を入れて撮ったものです。
南のほうの大きな赤い星雲がガム星雲の北端になります。
撮影データ:Canon EOS60D (Central DS改) ISO1600 LPS-V3 FF使用
Samyang 35mm/F1.4 絞りF3.5 10min x4
GPD+BLD AGS-1S + Pencil BORG+DSI-Pro+PHD Guiding

星雲名を入れたものです。




連休最終日には・・・2016年01月11日 15:48

新月期三連休の最終日には、昨年来調整できなかった、イプシロン160を実戦配備する準備をしました。

主鏡を外しました。イプシロン130DやR200SSで、反射鏡を使ってきたおかげで、ためらいなく分解できました。

まずは、イプシロン130Dでも問題となった、主鏡押さえの爪を隠すリングを取り付けました。これで、口径155㎜程度になります。

今回はスパイダー交換は、無理にしませんでした。スパイダー交換のためには、取り付け部の穴を少し拡大しないといけません。その後の調整が手間取りそうだったので、半年先の梅雨時にする予定です。
斜鏡のセンターと光軸を合わせ、その後主鏡を取り付けて、光軸調整をしました。イプシロン160の押引きねじは、わかりやすい構造です。
次に接眼部にMEF-3を取り付けて、新型補正レンズに換装しました。

最後にブリッジプレートに、アルカスイスのクイックリリースクランプを装着して完成です。ここにガイド鏡やM-GENを取り付けてガイドすることになります。

これで、一応撮影できるようになりました。自分の中では、デジタル対応になり、有効径155mmなので、ε155Dというふうに勝手に考えています。これで、130Dとのツイン撮影なんかもできればと思ってはいるのですが、まずは試してみたいと思っています。実際の持った感じは、取り扱いは、まあ気軽にできるかなという感じのサイズ感です。180EDを触ったり、見たことがないので、わかりませんが、たぶん2回りほど小さいのかなと思います。

もう一本のR200SSですが、これもオーバーホールから帰ってきていますが、今回光軸の確認をしました。光軸は少しずれていました。また、前回装着した旧型セルにつけていた爪隠しは取り外され、新型セルに換装されていました。
光軸を合わせて、水平にしたり、鏡筒を立てたりすることで、旧型セルでは光軸が狂っていたのですが、新型のセルではその症状が消えていました。旧型のセル は、コマコレPHの性能を引き出すのには不十分でしたが、今回のオーバーホールで不安なく使えそうです。春の系外星雲でファーストライトの予定です。それ までに直焦ワイドアダプター60DXにしようかと思っています。

1月も半ばに2016年01月14日 19:36

あっという間に2016年に入り半月近くが過ぎようてしています。
光陰矢の如し、「少年老い易く」、中年はさらに老い易くというというところです。

お天気も悪く特別なこともできないままに時間のみ過ぎていきます。
まずは、SuperStar Vのバージョンアップを購入しました。慣れたインターフェースで、ずっと使っています。

EOS 6Dの冷却化をする時期を考慮中。6D自体は、冬場は冷却機能は不要と感じていますが、フィルターワークが使いづらいので、これが魅力で改造を考えています。D810Aとどっちにするか悩みますが、まずはこちらからということにしました。

お天気の悪いときのお決まりの過去画像の再処理をしました。
大気差補正をかけたコンポジットで、ガム星雲をもっときれいにしました。
低空になると星が浮かびあがる現象を大気差といいますが、南天対象を撮っていると、地平線近くの星がうまくコンポジットできません。コマを重ねると、低空の星が徐々に暗くなりながら、上に伸びていきます。
これをPhotoshopのレイヤーの自動整列でおおまかにコンポして、その後変形機能のゆがみで低空を補正してコンポしていく。
そうすると効果抜群です。


ガム星雲のベスト画像である2014年1月3日のデータを使い再処理しました。
大気差補正したコンポジットをして、その後できるだけ背景をフラットになるように丁寧にカブリ補正をして、処理しました。星の赤ハロは、LPS-V3を入れると、どうしても出やすくなります。今回は、あえてハロを処理していません。
2014年1月3日 佐田岬にて撮影
撮影データ:Canon EOS60D (Central DS改) ISO1600 LPS-V3 FF使用
Samyang 35mm/F1.4 絞りF3.5 10min x6
GPD+BLD AGS-1S + Pencil BORG+DSI-Pro+PHD Guiding
Photoshop CS6でRAW現像後大気差補正をかけるため自動整列と変形機能を用いコンポ後TIFF化→SI7でカブリ補正→CS6で最終処理

APS-Cでは、Samyang 35mmで十分なんですが、フルサイズだと不満がでます。Canonからの新しい35mmが天文ガイドで紹介されていましたが、お値段がね~です。