今年最初のへび座(尾部)の暗黒星雲 ― 2014年06月05日 20:16
マイナー領域、暗黒帯フェチの私ですが、今年も撮影範囲をチェックがてら、フィルターをどうするかなんかも含めて、少し広めのEF100mmマクロで チェックしました。このマクロはLPS-P2との相性は良くなさそうです。APS-Cで、少し絞り込んでの撮影ですが、周辺の星像は今イチでした。
また、ISについての切りかたは、adonoanさんの記述の様にしてみました。しっかりとロックの音が聞こえました。
今回撮影してみて、RUKUさんのアップされた画像と同じ様に暗黒帯の部分に、グリーンがふぁーっと浮かび上がります。天体写真では、暗黒部はニュートラ ルグレーでというのが基本でしたが、この領域は単なる緑カブリではなさそうです。海外の作例では、淡い灰色のガスとして描出されていますが、その代わり最 暗黒部はかなりブルーに転じていました。
大変難易度の高い領域だと思いますが、梅雨明けのチャレンジの対象にしておきます。
EF100mm/F2.8 Macro F3.5 6min x12
タカハシEM200 (AGS-1X仕様) + Famisco60改 + DSI Pro, PHD guiding
CS6でRAW現像→SI7でコンポジットとカブリ補正→CS6で仕上げ
撮影範囲はここです。
コメント
_ TK_Starlight ― 2014年06月06日 23:20
_ NKON1957 ― 2014年06月07日 14:15
天文ガイド7月号の「IC4628付近の天の川」ご入選おめでとうございます。同じ鏡筒、同じカメラを使っての作品で、大変参考になります。赤い星雲を綺麗にいつもコントラスト良く描写されており、励みになります。
6Dの場合、これまでISO3200で撮影はしておりませんでしたが、今度試してみます。モザイクの場合、枚数を少なくしても、荒れた感じにはならないようですね。
天の川の中の、興味ある部分をアップにしたり、モザイクで精細に描写したりするのは、楽しい撮影ですよね。TK_Starlightさんの作品は、いつもチェックしております。
まだまだ、撮影されていない面白そうなところがあると思います。デジタル時代ならではの描写で、試してみようと考えております。
撮影条件の良さが、大変重要な要素と思いますが、標高のある暗い撮影地は、カメラを冷やすのには良いですが、体には堪えますね。
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S字状星雲を撮影したときにパイプ星雲の端っこが構図に入っていたのですが、そこも確かに緑っぽい色合いがついていました。そのときは自信がなくて彩度を落としてしまいましたが、確かに存在するようですね。
天の川中心方向の画像は、私のものを参考にしていただいたようで光栄です。四国の良い空 + HEUIBでどんな色合いになるのか今から楽しみです。BORG 77ED + F4DGはフルサイズでも周辺まで星像がいいですし、軽い、温度でのピント位置移動も気にしなくていいと安定していて使いやすい鏡筒だと思います。
Nikon1957さんはEOS 6DでISO3200は使われていませんね。冬場は大丈夫だと思いますよ。露出が短くて済むのはやはり楽で、天の川中心方向の9枚モザイクでも合計2時間ちょっとですから撮影可能時間が短い夏の対象には助かります。冷却CCDを使ってモザイクをされている方たちはほんと露出に時間をかけていますから、そういうのに比べると私のものはとても大作というものではないです。
もっとも私は撮影地として高標高地を使うのでISO3200を使いやすいというのはあると思います。先日の富士山も5度ぐらいでした。