M41 & Sh2-3082017年02月04日 11:35

今週は、比較的晴れた夜がありましたが、仕事の都合がつかず、2晩の短時間撮影となりました。
テストがてらということで、初日は、フィルターなしとHEUIB-II, 2日目は若干の月明のあるなかLPS-V3とO-IIIで撮影してみました。

狙った対象はSh2-308(ミルクポット)で、この淡い星雲がデジカメでどこまで写るか試してみました。O-IIIも試してみたのですが、ISO1600の10分x12では、まったくノイジーであるのと、安物フィルターのゴーストのために、使いものになりませんでした。
今回の処理はLPS-V3とHEUIB-IIの合成で、回りの淡い赤い星雲と同時に描写するようにしましたが、LPS-V33のデータは、赤ハロが出やすいので処理に困りました。それでも、ツインの77EDIIは、大変シャープで短時間の撮影でもデータがとれるようになりました。調整した鏡筒のおかげか、結果的に合成も楽ちんとなりました。

酸素輝線の撮影には冷却CCDの有用性が高いのだろうと感じました。もっともぴんたんさんの作品では7時間以上の露光なので、デジカメも露光をそれくらいかけたらいけるかもしれません。月夜の晩なんかにナローデータを十分撮って、それを加えるなどの工夫もしたら良いかもしれません。


撮影データ: Canon EOS6D(SEO-SP4) x2
BORG 77EDII+ F4DG (HEUIB-II) 6min x12, BORG 77EDII+ F4DG (LPS-V3)  10min x12 (Total 3h 12min)
ATLUX赤道儀(AGS-1S 改造) M-GEN Kowa 75mm Snake modeでディザーガイド

RAP2でフラット&ダーク処理→CS6でRAW現像TIFF化→SI7でコンポジット&カブリ補正→CS6で2つの画像を合成処理その後強調処理