たて座からへび座尾部付近の暗黒星雲 ― 2016年07月07日 21:15
昨夜は良く晴れました。いつものホームグラウンドの小屋で撮影するか、遠征するか悩んだのですが、熱帯夜に閉口して、1500mの山上に行きました。そこ は、17度の別世界でしたが、ガスがわいて一等星しか見えません。しばらく待ったのですが、あきらめて戻りました。平地では、快晴でした。今年は、天気の 運がありません。
ここのところ、マイナー暗黒星雲ばかり撮影しています。未処理画像とこの前撮影した分で、たて座からへび座尾部の暗黒星雲をモザイク合成しました。この暗黒帯は、普通に処理すると、真っ黒になりがちですが、淡いガスがあり、その中にさらに黒い部分がうねうねと存在します。大変興味深い領域と思います。色のある星雲は少なく、わずかに反射星雲が見られるくらいで、大変地味ですが、こういう領域に大変惹かれます。星図を見ると、LDNやBarnardナンバー のついたものが数多くあります。へび座尾部にはナンバーの無いものもたくさんあるようです。
東側:Canon EOS60D(Cenral DS)ISO1600
Carl Zeiss APO Sonnar 135mm/F2.0 絞りF2.8 120sec x25 (total 50min)
Atlux (AGS-1S改) +BORG50 + QHY5L-II PHD Guiding
西側:Canon EOS6D (SEO-SP4) ISO1600
Carl Zeiss APO Sonnar 135mm/F2.0 絞りF2.8 150sec x20 (total 50min)
TAKAHASHI EM200 (AGS-1X改) M-GEN+Kowa 75mmディザーガイド
RAP2でフラット&ダーク処理→CS6でRAW現像TIFF化→DSSでコンポジット→SI7でカブリ補正→CS6で強調処理
東西をモザイク合成
マイナー領域なので、どこを撮ったかです。
いて座からたて座の銀河 ― 2016年07月12日 12:58
2台のSEO-SP4の6Dのうち、一台を冷却改造に送り出しています。梅雨明けの今月末には改造が終わる予定となっています。大変期待しています。
昨年撮影した夏銀河を再処理しました。こういう時のほうが、じっくりと画像を見直して処理することができます。見直してみると、どうしてこんな処理をしたのかと反省することが多いです。
APO Sonnar135mm/F2.0 絞り2.8 2min x15 (total 30min)
K-ASTEC GF-50赤道儀 ノータッチガイド
RAP2でフラット処理→CS6でRAW現像TIFF化→SI7でコンポ→CS6で強調処理
夏の天の川には、数多くの星雲や星団があります。とりあえず名前と星雲が同定できるものをマークしました。
梅雨は明けたけれど満月期 ― 2016年07月19日 21:26
とは言え、満月期なので、出撃することもなく、のんびりと三連休の最終日を過ごしました。過去画像をいじって、次にどこを撮るか考えています。
散光星雲ファンの私は、天の川に沿って撮影を進めています。例年、春先のさそりに始まり、その後いて座、たて座、わし座と北上していきます。このあたりで 梅雨入りです。梅雨をはさんで、いつも不完全燃焼で終わる夏の南天対象となってしまいます。やはり梅雨の時期に南半球に行くしかないようです。
梅雨明け後、白鳥座からケフェウスに移行していきます。白鳥座は、天頂にきてくれるので、長い間楽しめますが、やはり高度の高い時間帯で、条件の良い夜に撮ると、抜けが良い写真になります。
昨年撮影したものを再処理しました。本来はフルサイズの一コマで入るのですが、昨年のデータをつぎはぎしたものになります。まずは、このぐらいの画角で少 し広めに撮影してみます。綺麗で面白そうなものをピックアップします。次に作例をネットで検索していきます。撮影対象に応じたレンズや鏡筒を選択します。 うまく切り取ることができることもありますし、失敗になることもあります。
はくちょう座は、赤い星雲がたくさんあって、対象選択に悩みます。サドル付近や北アメリカはメジャーな対象で、多くの人が撮影します。メジャー対象は、明るくて写りが良いので、撮影して大変楽しいです。でも、マイナー領域も好きなので、少し外れた部分で、面白いところはないかと物色しています。
以下の写真は、少し彩度と コントラスト上げ気味の処理です。
昨年撮影の画像データより
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