2018年に撮影したCoalsackを再処理してみました。
今回あえて、カラフルな石炭袋と題名をいれました。
宮沢賢治の銀河鉄道の夜ではこのように書かれているCoalsackです。
「あ、あすこ石炭袋だよ。そらの孔だよ。」カムパネルラが少しそっちを避けるようにしながら天の川のひととこを指さしました。ジョバンニはそっちを見てまるでぎくっとしてしまいました。天の川の一とこに大きなまっくらな孔がどほんとあいているのです。その底がどれほど深いかその奥に何があるかいくら眼をこすってのぞいてもなんにも見えずただ眼がしんしんと痛むのでした。
確かに肉眼では、何にも無さそうな暗い穴に見えるのですが、今の機材で撮影して、画像処理をすると色々なものが写ります。
再処理してみて、赤い星雲を同定しました。Gum ナンバーやRCWナンバーのついた小さなH-II領域や淡いのがたくさんあります。ナンバーを同定できないものまであります。Acruxの隣の淡い赤い星雲は、Milky Way Exploreでは、Ge300.8 +0.3 Ge300.0 +0.4となっています。このGeが何かわかっていません。
Sharplessカタログはとても有名ですが、南天の途中で切れています。
Gumカタログは、Colin
S Gumにより1955年に発表された南天のH-II領域のカタログです。RCWカタログは、Rodgers Campbell
Whiteoakカタログで、1960年に上記の三人により発表されました。かなりオーバーラップもあります。Originalの論文は、ネットで検索すれば入手可能です。103a-Eにフィルターを入れて撮影した画像を利用して、H-II領域をリストアップしたものです。
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