4月初めの南天遠征計画中2019年02月12日 18:56

この連休に、4月初めのWaddiの遠征準備をはじめました。いつの間にか、出発まで後1月半少々になりました。いつもの様に、重量制限を考えながら、機材の選択をしています。今回は南緯30度ということや、これまでの遠征にくらべて時期が早いため、GUM星雲が薄明終了時には天頂付近にあり、大変好条件での撮影ができる事になり、今回の主な撮影対象の一つになります。

ガム星雲はこれまで、四国や豪州で撮影してきました。H-alphaは良く写るのですが、O-IIIの青いレムナントが写らずどうしたものかと思案していました。ナローバンド撮影でないと、細かなレムナント構造を出すのは難しいです。LPS-V3やLPS-V4は、O-IIIもよく通してくれますが、バンド幅が広いためか細かな構造は出にくいです。
昨年5月にBallandeanでLPS-V3を入れて撮影したものがあったので、処理してみました。7分x3の21分でも、H-αは十分描出できます。青いO-IIIも写っているのですが、さすがに21分では難しいです。今年の遠征では、Duo-Narrowbandを持っていき、これで十分な露光した画像を利用して処理をしようと考えています。フィルター使用時の問題として、LPS-V3でも星の色が青緑になりやすく、星の色や背景の処理が少し難しくなりそうです。
とりあえず、Duo-Narrowband、HEUB-IIなどの画像を使い処理をしてみる予定です。
撮影データ:Canon EOS6D (Starshop新改造) ISO1600 Auto WB
Voigtlander 90mm/F3.5  絞り解放 LPS-V3使用 7min  x3 (total 21min)
K-ASTEC GF-50 ノータッチガイド
気温11℃
RAP2でFLAT→CS6でRAW現像後TIFF変換→SI8でコンポジット&カブリ補正→CS6で強調処理