ε160でスバル(M45)2017年11月16日 15:49

「星はすばる」と言われていますが、秋の対象として時々撮影しています。
大変作例が多いので、その鏡の実力や現時点での処理のやり方などをチェックするには大変良い対象です。

今回は2年前に導入したまま、その実力を十分チェックできていなかった、イプシロン160で撮影してみました。反射鏡の扱いに慣れていないないのですが、光軸調整、構図、フラットなど、屈折とは違いが大きいです。光軸はそこそこ追い込めたと思います。180EDなんかと比べると、160の追い込みはそこまでシビアではなく。比較的使い易いと思います。重さも、赤道儀に搭載するのに、自分の腕力でも取り扱い易いサイズと思います。

反射鏡の場合、カメラをどの角度にしたら、長辺がくるのかも使ってみるまでわかりませんでした。今回は構図のわかりやすさから、すばるは良い対象でした。また、フォーカスは、D810Aのライブビューと、Batinov maskで追い込むことができました。明るい星の光条をみると、スパイダーマスクを考えたほうが良いのかもしれません。

εの星像は新型補正レンズを入れると、ハロも少なく周辺まできれいな星像となります。しかし、これまで良いフラットを得ることができなかったので、なかなか実戦投入しづらい状況でした。EL板を用いたフラットでは、良いフラットを作成できなかったので、今回は薄明フラットでフラットを作成したところ、なんとかフルサイズを使うことのできるフラットとなりました。

処理のほうは、周りの分子雲については、あまりあぶり出さない程度にとどめています。

撮影データ:TAKAHASHI ε160(新補正レンズ)
NIKON D810A Filterなし ISO1600  6min x22 (total 132min) 
ATLUX赤道儀(AGS-1S改) SS-one Autoguider BORG50+ASI120MM
RAP2 → CS6でTIFF変換 → SI-7でコンポジット&カブリ補正 → CS6で強調