久しぶりのダブル入選2017年10月05日 08:23

天文ガイド11月号と星ナビ11月号の2誌に、ラッキーな事に入選することができました。ダブルなんて、何年ぶりかと思います。

天文ガイドのほうでは、たて座からへび座尾部の暗黒帯がに採用されました。選評にあるように、「撮影する人が少ない天の川領域」の暗黒帯を撮影したものです。撮影する人が少ないということは、変態マニア領域とも言えます。そこを拾ってくれた、天文ガイドにありがとうと言いたいと思います。家内に見せると「地味~!」と不評でした。印刷も少し暗めでした。

バーナードとかLDNとかのナンバーがあるのですが、すべてを同定することはできませんでした。でも、複雑な暗黒星雲に、萌え萌えとなってしまいます。目を海外に向けると、結構たくさんの作例があるので、海外のほうが変態が多いのかもしれません。日本は、撮影する時間が限られているために、メジャー対象に目が行ってしまいがちです。自分もメジャー対象を主に撮影してきましたが、多くの方が撮影されており、自分の作品は見劣りするばかりです。それよりも、人気のない領域にも面白い(少なくとも自分にはそう感じる)対象が天の川領域には、たくさんあります。ということで、今回も少し変態領域でありますが、入選できて良かったです。天文ガイドの選者は、こういうチャレンジングな領域も、温かい目を向けてくれます。北部のこの領域のみと、南北のモザイクの2作品を送付したのですが、枚数の多い北部で、強調を強くしたこの作品が採用してもらえました。

スキャナーで撮ると暗いので、下の写真は張り付け合成です。


一方、星ナビのほうは、オーストラリア遠征の最終で撮影したSMCでした。低空でしたが、透明度に助けられて、良く写りました。球状星団との対比ということで応募したのが良かったようです。


今年度のフォトコンはこれで終了です。
また、地味な対象や好条件の夜の写真、南天限界をテーマに撮影していきます。