南天遠征日記12017年06月04日 19:33

早いもので、オーストラリアから戻り、数日があっという間に過ぎてしまいます。今回の遠征についての自分の覚えの記録です。長いです(笑)。

今回の遠征は香川のAさんと、徳島のHさんの尽力により、行われたものです。天文ガイドでも、紹介のあったチラゴーへ行ってきました。何度お礼を申し上げても足りないくらいです。


簡単にいうと、LCCJETSTARで、ケアンズまで行って、レンタカーを借りて内陸のチラゴーまで行くというものです。

LCCのため、受託手荷物や機内持ち込み手荷物の制限がかなりきついということで、荷物のパッキングの段階で、かなりオーバーとなり、いくつかの荷物をあきらめたり変更せざるを得ませんでした。これが色々と失敗の元となりました。直前に機材変更をすることはダメでした。

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24日(水)

機内持ちこみ荷物にカウントされないということで、午前中にウエストポーチを買いにいく。午後2時過ぎに松山発となった。伊丹から関空までバスで移動。関空の出発ゲートで事前に送っていたスーツケースの1つを受け取る。その後、Hさんと徳島大のKくんと合流して、JeStarの搭乗手続きを済ませる。受託手荷物はOptionMAX40㎏にしていたが、スーツケース2つと三脚とで、395kgでギリギリのセーフであった。背中には機内持ち込みのバックパック、腰にウエストポーチという格好で、機内が寒いということで上着を着ての出国となる。背中のバックパックにもサイズや重さの制限があるけれど、この時には重量チェックはなかった。見るからに大きなものはダメだけれど、普通のサイズのものであれば、OKの様であった。

関空で、しっかりと夕食を取っていれば、機内での夜食は不要と思ったLCCなので、食事は基本的にはなしで、事前に申し込んでいる客にのみ提供されます。今回初めての事で、夕食と朝の軽食を頼んでいたけれど、値段に見合わないと思った。機内は少し寒いくらいで、乾燥しています。出発ロビーで夜間の水補給のためのペットボトルの飲料の入手は必要と感じた。日本側での搭乗は特に問題なし。


関空発2100で、ケアンズに午前5時(日本時間で午前4時)過ぎにケアンズに到着。窓際席を撮った。西の星空が見えたが、良くわからなかった。


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25日(木)

早朝に到着。入国審査は、ほぼ自動化されており、パスポートを機械に挿入し、カメラに向かうと自動的にチェックしてOKとなる。機内で配られた入国カードをどこで手渡したのか記憶にない。
手荷物を受け取るが、ここで結構な時間を費やす。無事荷物を受け取り、到着ロビーに出て、レンタカーのカウンターへ行く。今回10名で3台を借り受ける。グループごとに違う会社で頼んでいた。H君は、Thriftyを頼んでいたのだが、カウンターには係の人がまだ来ていない。さすが、大陸的である。

手前のHertzの人がThriftyの人に電話してくれて、15分くらいで係のお姉さんが2人やってきた。無事にキーをもらい、空港外の駐車場で車を確認する。RVRを借りてくれていたが、3人乗車で、そこそこ荷物があったので、ほぼ限界に近い荷物であった。荷物の多い場合は、もうワンサイズ大きな車が必要と思いました。

外にでると、早朝の空気で涼しい。ここは日中は28度~30度くらいまで上がるけれど、カラッとした天気との事。空の色は海外に来たと感じる。

その後、SmithfieldWoolworth(大きなスーパーマーケット)で買い出し。
電池や朝食となる、バナナ、パン、水、お菓子を購入、できればジュース、ヨーグルトくらいも購入すべきだった。

1号線をMariba方面を意識しながら進む。上の図にも出てくる、途中のRound About交差点は、右からくる車優先で、左の車に対しては、先行権がある。日本にはない交差点で、慣れないと大変不安な感じである。ケアンズを出ると、交通量は極端に少なくなってくる。Kennedy Highway(山道)にはいると、日本の山道のような結構なワインディングロードでした。


お昼は、Kurandaでとりました。
アイスクリームとオージービーフハンバーグを食べた。かなり、日差しがきつく、サングラスは必須です。
Kuranda
は、日本人観光客(最近は中国人が多いようだが)を相手にしているようで、日本人スタッフが多い。Working Holidayのあと、現地に定住した方(特に女性)が多い様に感じる。町の雰囲気は、湯布院や高山なんかの観光客相手の通りと良く似ている。

その後Rainforestステーションで、コアラやカンガルーと触れ合う。少し土産を買って、トイレ休憩にも都合の良い場所でした。


その後Mareebaへ向かい進む。山を抜けていくにつれて、熱帯雨林の感じから、密生した木々が減り、乾燥地になっていく。一本道で迷うことなし。途中のトウモロコシ畑の散水装置の規模に驚く。

マリーバに入る前のアリ塚
ポイントで記念写真。

マリーバで、1号線から右折で81号線を少し通り、左折で27号線に折れていく。この後はチラゴーへの一本道。道は、大変すいている。集落近くになると、100km/hから80km/h、60/hと少し制限が出てくるが、だいたい100km/hよりも少し上で流れている。


ところどころにカンガルーの死骸が転がっている。
ともかく、空の青さ、低空の抜けの良さに感心するばかりであった。
途中で、山火事の様な煙あり。これが初日の不安となる。


早朝~夜間に行動するカンガルーには、要注意である。はねると、レンタカーの修理代にかなりの請求が来るであろう。昼間は、放牧されている牛にだけ注意すれば大丈夫と思われる。マリーバから2時間くらいで、チラゴーに到着する。チラゴー近傍では、未舗装路となる。雨季はアクセスができなくなるが、乾季は大丈夫との事。


早朝~夜間に行動するカンガルーには、要注意である。はねると、レンタカーの修理代にかなりの請求が来るであろう。昼間は、放牧されている牛にだけ注意すれば大丈夫と思われる。マリーバから2時間くらいで、チラゴーに到着する。チラゴー近傍では、未舗装路となる。雨季はアクセスができなくなるが、乾季は大丈夫との事。

チラゴーのEco Lodge午後4時頃に到着した。
部屋は広く、2人が泊まるには、問題なし。同室のWさんは、今回北海道からの参加でした。夕食は6時スタートOKで早く食べることができた。初日は魚料理であったが、結構いける。内陸で、お魚料理を食べることができるとは思わなかった。7時過ぎには食事終了し、出発準備にとりかかる。
夜間の服(明け方にはかなり気温が下がる)に着替えて、装備を車に乗せて、撮影ポイントまで5分。そこで、ブルーシートを広げて機材を展開。極軸をセットをして撮影に入る。空の状態は不安な山火事の煙の影響もなさそうで、大変良い。

初日は極軸合わせに手間取ったが、GP2のほうが簡単にセットできた。GP2の極軸望遠鏡には、八分儀座の台形がある。事前に天の南極方面がどちらかを十分チェックしておく必要があります。この極軸のパターンとSKY MEMOのアプリのPF-L Assistを使う。八分儀座の台形は暗いので、肉眼では、見えるから見えないといったところ。極軸高度を17度に合わせいたので、南十字の下の星のさす方向に極軸を向けると、すんなりそれらしい。星が見つかり、こちらは問題なし。
一方、SKYMEMO Sの極軸望遠鏡のパターンは少し倍率が高いのか、台形の星の3つしか書いていないため、当初わかりづらい。GP2の撮影にはすんなりとはいれるが、SKYMEMO Sのほうが、星が流れるばかりで、どうにもならず。結局初日はSKYMEMO Sのガイドがうまくできないままでした。疲労とストレスとで、77ED-IIのほうも、ピンボケを撮ってしまう。

午前3時ころに黄道光がかなり目立ち、疲労もあって、撤収との事で一日目の夜は終わる。一日目のSKYMEMO側のカメラレンズデータはほぼ全滅といったところでした。これには参ってしまう。この事が最後まで尾を引くことになる。

最後までお付き合いいただきありがとうございます。
その2に続きます。

3日目の撮った南天銀河の再補正版です。

撮影データ:Canon EOSD (Starshop新改造) ISO1600 
EF 8-15mm/F4L
 15mm 絞りF4 3min x6 (total 18min)