台風一過でテスト2016年10月07日 21:30

足早に過ぎた台風18号でした。日本海を東に進み、水曜夜には当地では晴れ間が見えました。平日ということと、山際でのお天気の不安定さから、撮影に行くのは見送ったのですが、この夜の透明度はきわめて高かったです。自宅からでも、オリオン座が大変綺麗でした。
翌木曜になると、透明度は少し低下してしまいました。少しやる気が削がれたのですが、8月末に撮影に失敗してから、しばらく撮影できない日々であったので、テストだけでもと、出かけました。

撮影小屋のPCをWindows 7の64bitにして、HDDの代わりにSSDに換装しました。そこに、PHD、PHD2, BYEをインストールし、SuperStar Vの誤作動もなくすようにしておりました。ようやく実戦に用いることになりました。画像処理から退役させたCoreDuoのPCですが、通常の使用にはまずまずで、Memoryも8Gでいくつかソフトを立ち上げてもエラーが起きずに良かったです。BYEのほうは、正規ライセンスを購入したのですが、2台のカメラコントロールにはClassic Editionではなく、Premier Editionのほうが良かったかもです。APTも試してみるつもりですが、テスト撮影できる夜も少なくて、思い通りになりません。

もう一つの目的は、私のメインの鏡筒の一つのBORG77EDII+F4DGですが、ヘリコイドMで重いSeo Cooled 6Dが耐えてくれるかのテストでした。

PCのほうは、まずまず問題なく動作してくれたのですが、QHY 5L-IIがPHDで上手くコントロールできず、PHD2でガイドができるという変な事になりました。PHDのバージョンが少し古かったのかもしれません。
BYEでWifi 経由の6Dのコントロールは問題ありませんでした。

さて、COOLED 6Dですが、やはり重くてフォーカスリングが渋くなりました。
テストには昇ってきたすばるとしました。
この拡大ではスケアリングの問題はなさそうにみえますが、
等倍だとこんな感じです。画面右が少し甘いかなと思います。

冷却改造前のSEO-SP4だとこんな感じです。

冷却改造すると1.5kgほどになり、ヘリコイドMでは少し重すぎるのかもしれません。ヒップサポートを考慮しないといけないかもです。



モバイルバッテリー考察2016年10月15日 09:30

完全に自分の覚えのための記事です。

オーストラリア遠征の準備で、電源対策中。
ジェットスターでは、リチウムイオン電池の場合、100Whのモバイルバッテリー2つまで、機内持ち込みでもって行けるとのこと。かなり制約がある。JALやANAはもう少し制限のゆるい150Whとか?

リチウムイオン電池で調べると、リチウムイオン18650電池と、リチウムポリマー電池の2つの種類があるようです。どちらも定格電圧3.7Vとのことです。なので、容量が20000mAhとしても、74Whにしかなりません。逆に100Whの制限からいうと、270000mAhまでOKになります。

セルも日本製とそれ以外があるようで、当然ですが日本製が信頼性、安全性が高いようです。日本製セルを使用していると表示したもののほうが良いかもです。たぶん、少しお高くなるかもしれません。
表示性能以外に、DC-DC変換の効率や、充電時間なんかの要素も重要になってきます。

ちなみに、すでにもっていたモバイルバッテリーは以下の通り。


SUGOIバッテリーは、リチウムポリマー使用で、75000mA、277Whで飛行機持ち込み不可、セルがどこのものかは不明。

EC Technology 22400mA、83Whは、リチウムイオン電池使用、本体にしっかりとMADE IN CHINAと書いてます。アマゾンで売れ筋12位で、お値段は¥2899円と大変安いです。SS-one autoguider用に買ったのですが、まだ本格使用には至っていません。出力がUSB 5Vが3つです。残量はLED4つのランプで示してくれます。安価な製品の代表かと思います。

もう一つは、次男が誕生日プレゼントでくれたe-kairo stickです。小さなライトとハンドウォーマー機能をつけたものですが、容量は小さく2200mAしかありません。携帯の充電切れのときに使うくらいです。お値段は、上記のEC Technoloyよりも高い¥3168でした。セルに関しての表記はありません。

他の方の買ったものや使用されたことがあるものについては、こんな感じです。

SONY CP-B20S ソニー製で、リチウムポリマー電池で20000mAhです。お値段は¥15800(アマゾン価格) 
信頼のソニー製ですが、生産国はCHINAで、使用セルには疑問が残ります。

日本トラストテクノロジー Mobile Powerシリーズ MP-24000, かなりお値段設定が高めで24000mAで17000円くらいとのこと。電圧切り替え式で、色々と変更可能です。セルは中国製のリチウムポリマーみたいです。

Advan Technology 21000mAhで、出力が色々と選べるのと、残量表示がデジタルであることなど、たぶんリチウムイオン電池と思うのですが、はっきりせず。お値段はアマゾンで¥11200

色々とあるのですが、どうするべきか?
カメラの電池や望遠鏡の駆動には、8Vや12Vでの出力が必要になります。これに関しても考えておく必要があります。

電源の次は、赤道儀とカメラになります。上記の電源と重さがネックとなっていきます。
世間では、アメリカ日食の事で気になる方も多いかと思いますが、南天遠征のため考え中です。冷却がダメなら、D810Aかな~なんて、妄想もわいてきます。

モバイルバッテリーテスト2016年10月30日 10:18

来年のオーストラリア遠征の電源対策中覚え
望遠鏡とレンズヒーターは普通の電池でいく予定とした。現地もしくは国内で電池を入手。

カメラ冷却はしない予定
PCは、バッテリーでまかない、オートガイドはM-GENとSS-oneオートガイダー予定

M-GENとSS-one、カメラ電源にモバイルバッテリーが使えるか?

モバイルバッテリーとして100Wh以内のものとしてCAR ROVERジャンプスターター26000mAh(96Wh)をアマゾンから入手した。お値段が手ごろであったこと、12Vの出力があることや、USB2個の出力が可能であること。ON/OFFのスイッチがあることなどで入手。

7.4Vの出力を得るために、中国製のUSB5V→9V/12V変換モジュールを入手。10日ほどで国際郵便で北京から直送。
電圧をコントロールするには基板のBOXを明けて小さなネジで調整7.7Vにした。
消費電力を調べるため、USBの電圧や電流をモニターをポチして使った。

CanonついてはOKであった。カメラ側が撮影終了して、スリープ状態になると自動的に電源オフとなるけれど、再度電源ボタンを押すとスリープ解除されて問題なく使えた。

一方、安く買っていたモバイルバッテリー(EC Technology 22400mA、83Wh)はダメでした。バルブでスタートにしたとたん、電源がオフとなってしまう。原因は不明ですが、カメラ電源には使えません。おそらく、バルブ時の電流消費の負荷が少ないため、バッテリー側で勝手に電源オフになってしまうためかと想像。

さて、冷却機能をつかわない遠征ということで、ついにD810Aをポチしてしまいました。
こちらの電源についての情報は、少な目であり、どうされているか情報収集中です。マルさんの記事で、安易に今までのDC-DC変換ではエラーが起きるとのことです。

最後に記事については、すべて自己責任でやっています。電圧、極性などの問題で、大切なカメラを故障させてしまう可能性がありますので、良い子はけっして真似をしないようにしてください。また、モバイルバッテリーは海外遠征という特殊な状況下での使用で、通常は使いません。


とりあえずM312016年10月31日 20:17

先週24日の夜に晴れたので、月の出まで撮影しました。まともに撮影できたのは、お盆以来の事でした。ようやく処理をする時間が取れました。最初に撮影したのは、機材の調整具合を見るために撮影したM31です。今回は、SEO Cooled 6DとSEO-SP4 6Dのツイン撮影でした。

鉄板とも言える77EDII+F4DG鏡筒ですが、Cooled 6Dの重さにめげず、まあまあの状態で撮影できます。
撮影データ:Canon EOS6D (SEO Cooled6D+SEO-SP4) ISO1600
BORG 77ED-II + F4DG twin system
フィルターなしで6min x5 x2 総露出時間1時間
ATLUX(AGS-1S改) M-GEN+Kowa75mmでsnake modeでのデイザーガイド
RAP2でダーク&フラット→CS6でRAW現像→CS6でコンポジット→CS6で2つのコンポ画像を自動整列と変形機能で微調整でコンポ→その後CS6で強調

この後、淡いものに挑戦したのですが、どうなったことやら

今週は、晴れる日が多いとのこと。すっきりとした夜が来て欲しいものです。