ペルセウス座流星群のラッキーショット2016年08月13日 21:16

昨夜は、月没後から薄明まで撮影しながら、流星群を見ていました。それほど、数は多くはない印象でした。極大のピークは過ぎた後であったようです。それでも、音もなくすーっと流れる星は大変綺麗です。

昨夜はSEO COOLED 6D+EF35mmF1.4LIIとCenral DS Astro60D+Samyang 14mmでの体制で撮影しました。

とりあえず、ラッキーショットといえる、一こまに3ヶ流れてくれたショットをアップします。

撮影データ:EOS 6D (SEO-COOLED) ISO1600 
Canon EF35mm/F1.4 L II  絞りF2.0  60sec
ATLUX赤道儀 ノータッチガイド
RAP2でフラット→CS6でRAW現像TIFF化→SI7でカブリ補正→CS6で強調と補正処理

追記
yatsuさんの質問に答えて
FLAT作成はEL板でするようにしています。薄明FLATが良いとも聞きますが、眠いのでしていません。
EL板はそのままだと、結構明るいので、車のフィルムと色セロファンを組み合わせて、だいたい1秒から5秒で同じくらいのレベルになるように明るさを調整しています。
大きくカラーバランスが崩れることもありますが、BAYER MERGEで対応します。また、絞りは当然ですが、ピント位置も実際の撮影と同じ部分で撮影します。

フラットフレームです。
山すそは当然ながら、左側でありますが、右側はストンと落ちた形です。今回のフラットは比較的、カラーバランスが整っていました。

ライトフレームです。
ライトフレームは、少し緑が弱めのカラーバランスとなっています。

CS6でRAW画像を開く際に、画面中央のRGBレベルの数値をチェックしておきます。
FLAT画像で同じレベルとなるものを複数枚利用して、RGB毎にフラット作成します。それぞれの露光時間に近いダークも作成して、RAP2でフラットを作成し、Bayer MERGEでRGBのフラットを作成していきます。それを利用して、RAP2でFLATとDARK処理します。

追記その2
Photoshop CS6でRAW画像を開くと、Camera RAWが自動的に立ち上がります。
開いた画像の中心にカーソルを置くと、その部位のRGBレベルが画面の右上に表示され、それをメモします。これをライトフレームのレベルとします。

以下私のフラット画像の手順です。
部屋は暗くして撮影して、フラットの光以外の迷光が入らないようして、フラット画像を何枚か撮影します。また、フラット板の上でカメラを何回か回転してムラが平均されるように8枚くらい(90°ずつ回転して2枚ずつ)撮影します。だいたい4段階くらい露光を変えて撮影しています。すなわち、それぞれの露光に対し、8枚くらいは撮影します。また、それぞれの露光毎のRGBレベルをメモして、ライトフレームのレベルにあうフラット画像の枚数をエクセルで計算させます。そして、適正な露光時間と枚数をチェックします。それに合う、フラットダークもそのときに撮影します。
フラットとダークをDNGコンバーターで変換して、RAP2でRGB毎のふラットを作成します。そのとき、必ずフラットダークをチェックして計算させます。
最後にベイヤーマージで、最終的なフラットを作成します。今のところ、これでだいたいフラットは合うように思います。他の方のフラット作成も参考にされると良いと思います。

コメント

_ yatsu ― 2016年08月20日 17:52

NIKON1957さん、こんばんは。
アンドロメダと一緒に写っていて、素晴らしいです。一コマに、というところも驚きです。

僕は、先日アポゾナーでカシオペア座を撮っていたら、135ミリの視野に火球が飛び込み、視野の中で消えました。ラッキーショットだったのですが、フラットが合わず作品に仕上がりません。

(流星のコマだけ少し暗くして、他のコマをコンポジットしたものと比較明合成して仕上げたいと思っています。画像処理は、NIKON1957さんの星ナビ入選作「カシオペア座」を参考にさせていただきます。)

ご相談です。
ELシートを購入したのですが、フラットがうまく作れません。なぜか、フラット画像のヒストグラムの形がライトフレームのヒストグラムと大きく異なってしまうのです。(ヒストグラムの形が【裾野がない細長い形】になり、周辺減光が再現できていないのです。)
色(RGBのバランス)に関しては、色セロファンで調整するか、RAP2のベイヤーマージで補正できると思われますが、ヒストグラムの形が合わないのはどうしてよいか分かりません。ご助言をいただけたら幸いであります。

_ NIKON1957 ― 2016年08月21日 09:42

yatsuさん、こんにちは。
EL板のフラットの画像は、右側の山すそがない形になると思います。減光と色の調整を兼ねて、色セロファンで調整しています。実際の画像をアップしますね。

_ てげてげ ― 2016年08月21日 10:31

流星の色の変化が綺麗な画像ですね。こちらは極大日も曇りました。
日中は晴れてるのですが、夕方から朝方まで雲が多く撮影できていません。透明度も悪いです。
台風が近づくので、この天気パターンが変わってくれないかなと思っています。

フラットについて質問ですが、HEUIBⅡなどFFフィルターを使われた時は、
フラットを撮る時もFFフィルターをつけた方がいいのでしょうか?
RGB毎にフラットを撮るのであれば、つけて撮る必要があるのかなと思ったもので。

_ NIKON1957 ― 2016年08月21日 11:05

てげてげさん、こんにちは。
FLATですが、同一の撮像条件ということで、FFを入れたときは、入れてフラット画像も撮っています。同じような色調の画像で、周辺減光が補正されていたら、フラット補正はほぼOKと考えています。できるだけ、良好なフラットで補正できると、その後の処理は楽になるのですが、空の条件により追加補正は必要になります。
記載していることは、多くの方のやり方をまねた自分の現状です。

_ yatsu ― 2016年08月23日 22:35

NIKON1957さん、こんばんは。

ご回答をいただき、ありがとうございます。
ご提示いただいたフラットフレームは、ライトフレームの周辺減光としっかり一致していますし、ヒストグラムを拝見しますとシャドウ側にしっかり裾野が広がっていますね。

私がやると、なぜか、裾野がない非常に痩せたヒストグラムになったり、木の年輪のような同心円の縞が現れたりします。困ったものです。

いくつか質問させてください。
①ライトフレーム撮影後にその都度フラットを撮影されていると思いますが、ライトフレームのRGBの値はその場でフォトショップで確認されているのでしょうか?
それとも、ベイヤーマージ前提に、露光を変えて何種類かのフラットを撮影して、帰宅後にフォトショップでレベルを調べてRGBそれぞれの候補を選び出しているのでしょうか?

②私はフォトショップCCを使用しておりますが、RAWを現像してもRGBのレベルが表示されません。(と言いますか、表示させ方が分かりません。)CCとCS6では異なる部分がありかもしれませんが、CS6でレベルを表示させる手順を教えていただけたら幸いです。

③RAWで撮影する際、ライトフレーム、フラットフレームそれぞれホワイトバランスはどうされていますでしょうか? 

撮影の効率化のために、ELシートでのフラット撮影は、ぜひとも身に付けたい技術です。今年のオーストラリア遠征では、ライトフレームと同じ時間をかけてスカイフラットを撮りましたので、貴重な時間がもったいなかったです。

_ NIKON1957 ― 2016年08月24日 08:29

yatsuさん、こんにちは。
回答①です。
現地では、フラットフレームのヒストグラムの確認は、EOS側の画像参照でのヒストグラムのみです。ヒストグラムのピークが半分より右側、すなわち少し露光オーバー気味となるくらいを適正露光と考えています。本当は現地で、フラット撮影したほうが良いのでしょうけれど、帰宅後一休みしてその夜に撮影しています。フラットの画像は、ライトフレームのRGB毎のレベルに合うフラットを撮影しており、おおおそ4段ほどの違う露光を必要とすることが多いです。

_ NIKON1957 ― 2016年08月24日 12:36

yatsuさん
解答②は、追記を参照してください。

解答③ですが、ホワイトバランスは、特にいじっておりません。改造カメラで撮影するので、カラーバランスは大きく崩れていると考えています。どこかの記事で、ホワイトバランスを調整したほうがその後の処理が良かったような記載もありましたが、面倒なのでそのままです。

_ yatsu ― 2016年08月26日 00:04

NIKON1957さん、こんばんは。

詳細なご回答をいただき、誠にありがとうございます。
仕事が立て込んでしまいまして、まだ検証しておりません。
後日、また相談いたします。
よろしくお願いいたします。

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