天文ガイド4月号最優秀の報告 ― 2015年03月05日 12:15
本当にありがたいことです。
手記にも書かせていただいたのですが、良い撮影地に恵まれたという理由やその気になれば、すぐに行けるという地の利が大きいです。1月18日未明に撮影して、処理してすぐに応募したのですが、プリントの出来が不満で、再度プリントアウトして送り直しました。どちらが、採用されたのかはわかりません。以下が、今回採用され作品になります。
①冬場の6Dの低ノイズ
②HEUIB-IIの赤かぶり低減
③安定運用できる77EDII+F4DG
④最大のポイントは良い撮影地と低空まで良く写る透明度の高い夜
処理のポイントは特にありません。
RAP2→CS6でRAW現像TIFF化→CCDStack2、CCDISPでコンポFITS保存→SI7でカブリ補正→CS6で仕上げ
という処理になります。
CS6での処理では、「ほんまか師匠」の赤い星雲の強調処理に加え、淡い星雲を同じく強調する手順を加えています。強調過程で出てくるムラはT-Fixさんのムラ処理を参考にしました。
基本的な処理は、多くの方と同じです。
毎年、季節はめぐってきますが、色々なアプローチで撮影することで、これまで見えて来なかった像が出てくれたときが、一番うれしいです。今回の作品も、昨年と比べかなり淡いところまで表現ができたと思います。それでも、海外作品の様な、酸素輝線の写りは大変淡くなっています。また、チャレンジしようという気にさせてくれます。
この冬のシーズン、2度ほど遠征できたのですが、いずれも天気に恵まれました。近年、PM2.5の問題もあり、好条件の夜は、少なくなっています。体調を整えて、いざというときの気力を蓄えて、撮影を続けていきたいと思っています。
自分の発信の仕方は色々あるかと思いますが、ブログくらいのペースが自分には合っているようです。そんな中、多くの方々のコメントやアドバイスは大変ありがたいです。いつも、訪問してくださる方々に改めて、お礼申し上げますm(_ _)m。
フルサイズにフィルターを使いたいけれど ― 2015年03月09日 20:54
ステップダウンリングで前玉を絞って52mmフィルターを使えないか試してみました。APO Sonnar/F2に77mm→52mmのステップダウンリングで前玉を絞って、レンズ側の絞りF2.8で試してみました。
本当は星で試したいのですが、晴れないのでFLat撮影用のEL板を使いました。
77mm→52mmのステップダウンリングをかぶせると上の様になります。
まずは、レンズ側の絞り2.8で、ステップダウンリングなしの画像です。大変フラットですが、隅で落ち込みがあります。これがあるので、フラットは必須でした。
ステップダウンリングを入れるとどうなるか?かなり強い周辺減光パターンとなりました。
最後にレンズ側解放F2でステップダウンリングを入れるとこうなります。
フラット処理でどうにかなるかですが、あまり良い方法とは言えないかもです。
前玉の大きな広角系は、もろにステップダウンリングの陰が目立つようで使えませんでしたが、135mmでも、かなり影響を受けるようです。
F4DGのフィルターボックス用の52mmフィルターが使えないかどうかの試みでした。
実写とフラット処理をして、使えるかどうか試してみる予定です。
CCDT67のテスト ― 2015年03月14日 14:59
セットアップ後、急に雲がわいて来て、ほとんど撮影できませんでしたが、1コマだけ、それも30秒くらい撮れました。
結論は、事前の情報どおり、APS-Cまででの写野ですが、星像はけっこうシャープです。
このReducerとRC鏡筒の相性の良さは、いろいろな方が書かれている通りでした。
周辺減光はそこそこありそうです。
GS-200RC+CCDT67 (1070mm/F5.4) 30sec
ATLUX赤道儀(AGS-1S改) Famisco60改+DSI-Pro PHD Guiding
木曜夜は、当地では快晴となったのですが、残念なことにこの時期多い送別会でした。
飲み会の夜は良く晴れるのジンクス通りでした。
昨夜は、急に透明度が落ちていき、雲もわいてきて断念。
春の系外を撮影するつもりで用意したGS-200RCですが、なかなか撮影できません。
SIGMA24mm/F1.4がもうすぐ発売とのことですが、お値段はやはり10諭吉弱の感じです。これで、昇ってくる夏の銀河を撮りたいですね。色々と物入りで、何かを下取りに出してと思いますが、少しためらいがあります。
M61の超新星(2014dt) ― 2015年03月17日 20:31
オフアキにするか、親子亀とするかでしたが、ガイド星が見つかるかどうか不安で、親子亀としました。
画像の歩留まりは特に悪くはなく、軽量のGS-200RCをアトラクスで撮影する分には、問題無いようです。
とりあえず、昨年の10月に板垣氏が発見されたM61の超新星を撮影してみました。
少し暗くなったようですが、写っているようでした。
GS-200RC+CCDT67 (1070mm/F5.4) 5min x2(total 10min)
ATLUX赤道儀(AGS-1S改) Famisco60改+DSI-Pro PHD Guiding
つぎにM101を撮影しました。どちらも構図がはずれているのは、ご容赦ください。フルサイズで撮影して、適当にトリミングしています。
GS-200RC+CCDT67 (1070mm/F5.4) 5min x7(total 35min)
ATLUX赤道儀(AGS-1S改) Famisco60改+DSI-Pro PHD Guiding
やはり口径と焦点距離は系外星雲には必要と感じました。
しかし、長い焦点で安定したガイドをするのは、やはり大変そうです。冷却CCDで撮影することになると思いますが、みんな凄いな~と改めて感じました。
系外星雲は、まさに星の数ほどある対象で、色々と撮りたくなりそうです。
そうなると、さらに大口径、長焦点が欲しくなるのでしょうね。
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