再チャレンジ予定のガム星雲2015年02月02日 19:40

先日の海遠征では、広角レンズを忘れてしまい、ガム星雲全景を撮ることができませんでした。
最も短いレンズは、SIGMA50mmでした。
前回の本命は77ED-IIでの撮影としていたので、とりあえず、GF-50での放置撮影としました。
低空の悪条件下の撮影なので、赤い星雲は低空の赤カブリで、コントラスが低下してしまいました。やはり、HEUIB-IIかLPS-V3を入れておいたほ うが良かったと思います。しばらくは、処理をあきらめて放置していたのですが、満月期で、ボツにせず処理をしてみました。
赤い星雲は、なんとか出てくるのですが、コントラストはかなり悪くなります。Vela SNRもほとんどわかりません。
今回使ったレンズSigma 50mm Artは、星像は小さく大変シャープでした。
超低空部は、大気差での浮き上がりで星が流れてしまいます。
来月の新月期に、できたら、もう一度撮影してみようと考えています。
次回はLPS-V3で上下2コマのモザイクを考えています。事前の撮影計画を十分練っておく必要があります。

南半分を最低10min x6で、可能ならば80分を想定しています。
北半分は早い時間帯から撮影しておこうと思います。
低空まで良く晴れた条件の良い夜が来て欲しいです。できることならば、週末にあれば良いのですが?

撮影データ: Canon EOS 60D(Central DS改) ISO1600 HEUIB FF
Sigma 50mm/F1.4 絞りF2.8 3min x20 (total 60min) 気温2度
GF-50赤道儀 ノータッチガイド
RAP2でフラット→CS6でRAW現像→SI7でコンポジット&カブリ補正→CS6で仕上げ


PM2.5が一桁の日2015年02月02日 20:27

昨日は、PM2.5が一桁で大変良い天気でした。
自宅から21kmほど東にある、西日本の最高峰である石鎚山がくっきりと見えました。この時期なので、中腹まで雪で覆われていました。地図とGoogle Earthなんかで、どれが石鎚の峰かを同定してみました。
撮影は、BORG60ED+C0.72Xreducerと6Dの組み合わせでした。

最高峰の天狗岳がやはり一番高く見えます。
手前にある二ノ森は、四国では剣山についで高い山になります。ここら辺までが石鎚山系となります。

200%画像で石鎚頂上付近です。
石鎚神社の屋根が見えているようです。右の高いところが、天狗岳となると思います。

昨夜は、既に月も大きくなっており、自宅でおとなしくしていました。
こんな夜が新月期に来てもらいたいです。

CCD Stack2を導入2015年02月03日 20:16

CCD Stack2とplug-inのCCDIS/Pを導入しました。
この1ヶ月、少しずつ操作したのですが、焦点距離の異なる画像で、拡大率を変更して自動的にコンポジットできるという機能は、他のソフトよりも優れていると思います。

登録自体は、PayPalのアカウントがあれば、ほんの数分で終了できました。
円安のため、$289.90が手数料を含めて¥35278となってしまい、1ドル121.69円のレートとなります。
1,2年前と比べると大幅に国外製品の導入が割高になってしまいました。

現状で、新旧の77EDII+F4DGの画像ですが、拡大率のみの問題ではなさそうで、画像の歪曲が混じっているようです。星像自体は、どちらも良好になっているのですが、どこかに問題が残っているようです。
あまり、ツインにこだわらずにやっていくつもりです。


2015年2月6日のラブジョイ2015年02月08日 11:11

昨夕は、薄明終了から月の出まで、わずかな時間しかありませんでしたが、晴れていたので、小屋で撮影しました。撮影時間がとれないので、APO Sonnarのみで現状のテールを描写しました。

かなり淡くなりましたが、テールは健在でした。少し、曲がりながら伸びる尾は、ラブジョイ彗星らしいと思いました。
しばらく、北天で見えています。近日点を過ぎて、地球からも遠ざかり暗くなっていますが、まだまだ立派な彗星と思います。
ISOの設定を間違えてしまいました。時間帯が早いのと、透明度もイマイチで、背景のカブリを補正するのに、FlatAideの助けを借りました。
撮影データ: Canon EOS6D(SEO SP4) ISO2000 
Zeiss APO Sonnar135mm/F2 絞りF2.8 3min x6 (total 18min) 気温1度
EM200赤道儀(K-ASTEC AGS-1X改) Famisco60改+DSI-Proで PHD Guiding
RAP2でフラット→CS6でRAW現像→SI7でコンポジット&カブリ補正→FlatAide & CS6で仕上げ


GS-200RCとCCDT67の接続2015年02月09日 20:28

冬型の気圧配置で、寒くて雲の流れる状況が続いて、機材調整しかできません。
春の系外のシーズンを控えて、昨年導入したGS-200RCの調整をしています。

昨年は以下の4つのReducerのテストをしたところで、梅雨の到来でテストがストップしていました。
純正の0.75XReducer △
BORG 0.85XDGL △
BORG 0.78XDGT ○
BORG 0.70XDGT ×
の4つのReducerのテストをしました。

上記の中では0.78XDGTが最も良い結果でした。
しかし、まだ焦点が長めであるので、0.67Xにトライすることにしました。

ネットで実績のある、AstrophysicsのCCDT67とGS-200RCの接続テストをしています。
OAG9を入れての接続のパターンです。
これは、あくまで私の手持ちのパーツやBORGのreducerを使うための接続パターンですので、
決しておすすめではありません。自分の覚え書きとなります。


GS-200RC付属の純正の延長筒は外します。
①【T439】M90B<->M68.8B鏡筒用接続リング
②ヘリコイドMもしくはFethertouch Focuser
【7602】M57/60延長筒S (光路長20mm)
④【T1952】M57A/M52B→M48接続リング(光路長0mm)

これで、M48オスねじの接続が可能です。①と④はコスモ工房さんにお願いしました。

CCDT67(M48接続)
⑥OAG9(M48接続/M42P1.0)
M42旧Pentax接写リングNo.2
⑧薄型M42P1.0EOSマウントアダプター

きちんとバックフォーカス83mmとなっていません。EFマウントのフランジバック44mm分の残り39mmとなりますが、おおよそOKと思います。
これでOKですが、CCDT67接続部の剛性に不安があり③【7602】M57/60延長筒S (光路長20mm)の外側にはM60のネジが切っています。BORGの

【7640】M60→M60AD
【7601】M57/60延長筒SS
【7458】M57→M57ADII
【7501】2インチホルダーS

これらをCCDT67にかぶせる様に接続して2インチホルダーのねじでさらに固定しました。これにより、CCDT67をしっかりと固定できるようになりました。たわみの心配はないと思います。

これでフォーカスチェックをしてみました。


無限遠も出ました。
これだとM42の制約で、APS-Cまでしか使えません。 もっともCCDTは、APS-Cまでが良像範囲との事です。 晴れたら、実際の星像テストをしてみるつもりです。
今回少し購入したパーツ類の中でダメだったのはM48ヘリコイド(可変延長筒)でした。あまりに粗雑なつくりに、がっかりしました。
OAG9のカメラ側のM42P1.0接続をM48P0.75のT2ねじに変更して、可変ヘリコイドで、バックフォーカスを調整して、フルサイズでも使える様にと考えていたのですが、これではボツです。