77EDII+F4DGダブルシステム問題解消2014年12月24日 20:24

昨夜は、夕方から良く晴れたので、フェザータッチフォーカサーに変更した77ED-IIを持って行き、撮影しました。テスト撮影で、やはり周辺像が良くあ りません。これは、スケアリングの問題ではないと思い、再度チェック。補正レンズの前群のねじが渋くて、きちんと奥まで入っていませんでした。
125SDのときは、前群に2mmのスペーサーを入れるので問題なかったのですが、77ED-IIでは、スペーサーは後群にのみ4mmのものを入れます。このわずかな前群の位置のずれで、周辺像がダメになっていました。
高い買い物となったフェザータッチフォーカサーは、やはりすばらしい出来です。これは、GS-200RCでも使う予定です。

ダブルで撮影しましたが、片方はLPS-V4、片方はノーフィルターで撮影して、合成するつもりです。
撮った写真はまたぼちぼち、処理していきます。


Sh2-261とSh2-254~258(団子三兄弟)2014年12月25日 21:47

火曜夜に、BORG77ED-IIのダブルシステムのテストをしました。

周辺像がましになってほっとしたのですが、77EDIIのせいかF4DGのせいか、微妙に焦点距離が違う様で、普通にコンポジットができませんでした。残念な結果です。
それぞれの購入時期の違いにより、ロットが異なるためでしょうか?
SI-7では、コンポジットは無理です。他のコンポジットの方法を考える必要がありそうです。

とりあえずテストの結果です。
旧鏡筒の周辺像

新鏡筒の周辺像


フォーカスの追い込みがもう少しというところですが、どちらも同じくらいで大丈夫の様です。
コンポがダメならモザイク用途に転用かもしれません。

さて、本当はLPS-V4とノーフィルターのコンポを考えていたのですが、現状無理そうなので、LPSーV4で狙った表題の対象をアップします。フィルターなしの画像は、そのうちにアップします。
モンキーが中途半端に入ってしまったので、少しトリミングしています。
撮影データ: Canon EOS6D(SEO-SP4) ISO1600
BORG77EDII+F4DG (330mm/F4.3)+LPS-V4使用 12min x6(Total 72min)
ATLUX赤道儀(AGS-1S改) Pencil BORG+DSI-Pro PHD Guiding
RAP2でダーク&FLAT→CS6でRAW現像後TIFF→SI7でコンポジット&カブリ補正→CS6で仕上げ

filterなしでのふたご座の足元の星雲2014年12月27日 13:59

前回は、LPS-V3で撮影したものをアップしましたが、合成予定であったノーフィルター画像をアップします。
モンキー星雲がぎりぎりで切れています。団子三兄弟のSh2-254~258は、まあまあ写ります。比較的大きなSh2-261は、かなり淡いです。
周りには、暗黒星雲がちらほらとあり、もう少し露出をかけたら、淡い分子雲なんかもありそうな雰囲気です。
撮影データ: Canon EOS6D(SEO-SP4) ISO1600
BORG77EDII+F4DG (330mm/F4.3)+フィルターなし 6min x12(Total 72min)
ATLUX赤道儀(AGS-1S改) Pencil BORG+DSI-Pro PHD Guiding
RAP2でダーク&FLAT→CS6でRAW現像後TIFF→SI7でコンポジット&カブリ補正→CS6で仕上げ

昨夜は、御用納めでした。別の部署の忘年会があり、出席しました。帰宅すると快晴でした。飲み会の夜は良く晴れるのジンクスは今年も最後まで当たっていました。

今日から、年末年始のお休みになりましたが、雑用なんかもあり、素直に休めません。
でも、今日は暖かくて、お天気も良いので、観測小屋の掃除をしてきました。夏に一度掃除したのですが、けっこう汚れていました。
周りの枯れ草を片付けました。

小屋の周りには、穴ぼこが所々にあります。地元の方のお話では、猪が掘ったのだそうです。

里山にあたる様な場所で、猪や狸、野ウサギなどにときに出会います。猪とはあまり、ばったりと出くわしたくないので、今のフェンス付きの小屋をたてました。

今年一年を振り返り (撮影編)2014年12月28日 12:21

今年ももう残すところ数日となりました。
この一年を振り返ってみました。

今年は、正月休みに撮影できて、ラッキーな年の始まりとなりました。夏場の天候が不順で、6月、7月、8月の3ヶ月間で撮影できた日が大変少なく、フラストレーションのたまる時期でした。その後秋は、好天の夜が多くて良い年でした。

こんな一年間に、今年も何度か天文誌に採用してもらえました。
星ナビ2月号 EF8-15mm/F4L Fisheye 「秋から冬の銀河と対日照」 
星ナビ4月号 Samyang 35mm F1.4 「ガム星雲」
天文ガイド5月号 SIGMA 70mm/F2.8 Macro 「東のガム星雲」
星ナビ6月号BORG100ED+F4DG 「南の二重星団」
天文ガイド8月号 BORG77EDII+F4DG 「NGC6188」
星ナビ8月号 Samyang 35mm F1.4 「さそり座」 
天文ガイド9月号 EF8-15mm/F4L Fisheye 「立ち昇る夏の銀河」

やはりカメラレンズでの入選が多いです。その中で、直焦点撮影でも2度入選できたことが、うれしかったです。
入選7作品のうち、6作品は遠征地での撮影となります。撮影地の力に負うところ大です。
ただ、仕事とのバランスで、なかなか遠征にいけないのが、悩みです。

最近のフォトコンは、大変ハードルがあがっています。入選することが、第一目標ではないのですが、自分の技術を高めて、良い作品に仕上げる大きなモチベーションになっています。
また、皆さんからの評価も受けることができて、すごく刺激になります。
来年も応募した作品が入選できればと思っています。

今年のマイベストはNGC6188でした。
撮影データ: Canon EOS60D(Central DS改) ISO1600 LPS-V3 FF使用
BORG77EDII+F4DG (330mm/F4.3) 8min x6
GPD赤道儀(K-ASTEC BLD改) Pencil BORG+DSI-Pro PHD Guiding
RAP2→CS6でRAW現像→DSS→SI7→CS6

来年も天気に恵まれた星降る夜が多いことを願っています。


なんとか撮影できたLovejoy彗星2014年12月29日 11:01

27日の夜は月没後に観測小屋に行きました。
テストがてらの撮影をしておりました。そういえば、Lovejoy彗星がだいぶん見えるようになったと思い、双眼鏡でオリオンの下を流すと、すぐにそれとわかる光芒が見えました。山の端に近く、南中もかなり過ぎていて、焦って撮影しました。
なんとか、撮影できました。
もっと条件の良い時間にじっくり撮影するのであったと後悔しました。今後のお天気次第ですが、月明の影響もあるので、昨夜撮れて良かったです。
撮影データ: Canon EOS6D(SEO-SP4) ISO1600
BORG77EDII+F4DG (330mm/F4.3)+フィルターなし 3min x3(Total 9min)
ATLUX赤道儀(AGS-1S改) Pencil BORG+DSI-Pro PHD Guiding
RAP2でFLAT→CS6でRAW現像後TIFF→SI7でコンポジット&カブリ補正→CS6で仕上げ