STC Astro Duo-Narrowband FilterでGUM2020年02月26日 18:57

天皇誕生日の海遠征の主目的は、APO Sonnarで上記フィルターを装着してGUM星雲を撮影することでした。このフィルターは1㎜厚で、光路延長の影響が少ないので、星像の悪化が少ないと期待できます。生産中止となったIDASの玄天QROもフィルター厚が通常の2.5mmに比べて1.1mmと少なく、レンズ後面にフィルターを入れても星像への影響が少ないです。フルサイズ用のフィルター枠のタイプもありますが、けっこう高価なので、私は、52mmや48mmサイズを導入しています。

今回はSEO Cooled 6Dに後部フィルターを入れての撮影としました。国内からの撮影では、高度が低いので撮影時間が少なくなります。今回の撮影の前半のコマは、レボルビングの固定が不良で画像回転が起きてしまいました。なので、当初の撮影予定の2時間の半分の9コマしか使えずノイジーとなりました。そこを、最近話題のTOPAZ DeNoise AIのお世話になりました。

2020.2.23 22:09~ @佐田岬半島
Canon EOS6D (SEO Cooled 6D)ISO1600 Auto WB ApoSonnar 135mm/F2 絞りF2.8 
STC Astro Duo-Narrowband Filter 7min x9 (Total 63min)
VIXEN GPD (SS-one Autoguider Pro For GP) Pencil BORG + ASI120MM SS-one AutoguiderでのAutoguide
RAP2 CS6でTIFF変換 SI-7でコンポジット&カブリ補正→ CS6、TOPAZ Denoise AIなどで処理

処理してみて、低空でのO3の減衰がやはり強かったです。いかにフィルターでコントラストを上げても、限界を感じました。ここを撮る目安は、とも座のζ星(右上の青い星)、ほ座のλ星(画面左の赤い星)、ほ座γ2星(画面右下の青い星)からなる3角形を目安にしますが、γ2星は南中高度が9度くらいです。10度以下でのO3は大変厳しいです。

この雪辱に、オーストラリアで撮影したいと思っていますが、世間の状況が不安です。



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