さそり座南部に広がる暗黒星雲と散光星雲2019年07月12日 19:03

さそり座南部にあるIC4628(えび星雲)とさいだん座のNGC6188は、日本からは低空で撮影の難しい対象になります。オーストラリアで撮影すると天頂にくるので、逆に構図がとりづらい対象ですが、抜けの良い画像で、あまり処理しなくとも綺麗に写りびっくりします。

赤い星雲も魅力的なのですが、暗黒星雲フェチの変態には、この廻りの暗黒星雲にも萌えてしまいます。名前のあるもの、ないもの色々と交錯しています。しっかりと撮りたいところですが、少しフォーカスが甘くなったり、スケアリングエラーで、処理をためらっていたのですが、梅雨時ということでモザイクで少しごまかしました。

画像データ:撮影データ:APO Sonnar 135mm/F2 絞りF2.8
Canon EOS6D(HKIR改造) Filterなし AutoWB ISO1600 2.5min x16 東西2枚モザイク (total GF-50でノータッチガイド
RAP2でダーク&FLAT→CS6でRAW現像後TIFF→SI8でコンポジット→CS6で強調

とりあえずめぼしいものにマーク入れました。


天の川アーチ2019年07月16日 18:43

天の川が中心が頭上にくる南天での天の川アーチの写真をアップします。対角魚眼よりも少し広めの14mmで撮影しています。
いて座の天の川中心は大変明るくて、これが天頂に来る時間帯では、白い車に手をかざすと、はっきりと影が映ります。天の川も背景の暗さに比し、とても明るくて濃淡もはっきりしており、これを見るために南天に通っています。夏の天の川アーチを見るのには、4月から7月が好機となります。
日本では、梅雨がある上に短い夏場の夜のため、せっかくのさそり座やいての銀河もゆっくりと撮ることができません。梅雨時というで、4月の未処理画像をあさっています。

撮影データ:Canon EOS6D (SEO SP4改) ISO1600 Auto WB
EF 8-15mm/F4 L Fisheye 14mm 絞り解放 露出時間 4minx8 (total 32min)
K-ASTEC GF-50 ノータッチガイド



黄道光の中を昇る金星と水星2019年07月22日 18:16

4月のWaddiで撮影した画像になります。
明け方の黄道光が明るいのにはびっくりします。
その中を金星と水星が昇ってきているところを撮影しました。
水星を撮影するのは、久しぶりでした。

撮影データ:Canon EOS6D (HKIR改造) ISO1600 Auto WB
EF35mm/F1.4l-II Filterなし 絞りF2.8 露出時間 30sec x12 (total 6
min)  比較明合成

北天では、iStarsというソフトで、黄道光をシミュレーションできますが、南天の設定ができません。Stellariumという星図ソフトには、黄道光の設定があります。これで、シミュレーションした画像が下のものになります。