月夜にフラット2018年04月29日 11:33

フラットの重要性が、三本松さんの記事で良くわかりました。しかし、なかなか撮影現場でダークやフラットを取得できないのが現実です。曇天や月夜のときにフラットを取得すると良いのだろうと思い、連休の夜にトライしてみました。月夜で、明るいのでフラット取得には明るすぎるかもしれませんが、薄明程度の明るさなのでOKとしました。

三本松さんの記事によるスカイフラットでは、拡散板で覆い、同じISOで撮影対象撮影と同じ時間をかけて取得するとされていますが、これを24コマとなると、フラットだけで撮影時間が無くなりそうです。そこまでこだわったフラットであれば、きっと良いフラットができるのだろうと思います。また、カメラと望遠鏡をずっと接続しているので、ゴミの入り込みもなくなるとのこと。こだわりのフラットの産物があの分子雲なんだなと感じいった次第です。

今回アップするマルカリアンチェーンは、自分の得意な対象とは言えない対象ですが、機材チェックをかねて撮影した対象です。R200SSもそれなりに手を加えて、コマコレPHを導入していましたが、なかなか撮影する機会なく放置状態でした。昨日の月夜フラットで処理してみましたが、EL板によるフラットよりははるかにましでした。
月夜のフラットフレームの露光時間は10秒前後で良いレベルになりました。良い点は、フラットフレームの取得時間は少なくて済みました。お天気のイマイチの暗夜にフラットを作成したらと思っています。

撮影データ : R200SS+コマコレPH (合成Fl=750mm/F3.8) 
Nikon D810A ISO1600 6min x10(Total 60min)
ATLUX赤道儀 (AGS1-S改造)BORG50 + QHY5L-II PHD2でオートガイド
RAP2でDARK&FLAT→CS6でRAW現像後TIFF変換→CCDStackでコンポジット→SI8でカブリ補正後→CS6で強調処理

マルカリアンチェーン付近には、たくさんの微光な系外星雲もあります。メジャーなものだけマークしました。