2017年を振り返り2017年12月29日 11:24

今年も残すところ3日となりました。一年の経つのが、大変速くなるのは、年のせいなんだと思います。あっという間に過ぎてしまいました。ここ数年は、異常気象のためか、天候不順の月が多い様に感じます。というか、異常気象が当たり前になってきているのかもしれません。

そんな中で、今年、初めてオーストラリア遠征に行ったことが、大きな収穫となりました。狭い日本を抜け出して、光害やPM2.5のない、南天の始めての撮影は新鮮でした。限られた機材で、撮影したのですが、初めてチャレンジする対象なので、楽しかったです。撮影条件が良いので、思った以上に良い写りをしてくれるのも、うれしいです。誘っていただいたHさんとお世話になったAさんには、感謝です。来年も行く予定としています。

さて、そんな状況で天文誌にも何度か応募できる作品作りができました。国内撮影分3作品、遠征撮影3作品を採用してもらいました。

星ナビ6月号 「Vela SNR」
佐田岬遠征で撮影したものです。条件の良い夜が少ないなか、2月末になりようやく撮影したものでした。


星ナビ8月号「彼岸花と出目金星雲」
四国カルストで撮影したものです。撮影条件が良かったので、助けられました。


天文ガイド9月号「天の川アーチ」
オーストラリアで撮影したかったナンバー1の対象でした。明るい天の川中心が天頂に来たとき、影ができることに感動しました。

天文ガイド10月号「みなみのかんむり座に広がる反射星雲」
日本では低空のため、撮影時期が限られてしまいますが、南天では高度が高く、逆に構図確認が不十分となりました。



天文ガイド11月号「たて座~へび座(尾部)の暗黒帯
いつものホームグラウンドで撮影したものです。
数年前からチャレンジしてきましたが、今回はアポゾナー解放で短時間での多数枚撮影でデータを取ることができて、作品レベルになってくれたと思います。こんな暗黒帯に萌える自分は、変態マニアと自覚した作品です。


星ナビ11月号「小マゼラン雲とNGC104」
南天遠征の最後の夜、最後に撮影したものです。低空でありながら、澄んだ空で思いのほか良く写ったので応募した作品です。


今年採用された作品を振り返りましたが、撮影条件に助けられたものばかりでした。機材や画像処理ももちろん重要な要素になりますが、良い空は一番の力と思います。来年も良い天気に恵まれて、たくさん撮影できたらと思います。