Tamron SP 45mm Di VC USDのテスト ― 2017年11月01日 12:36
このレンズは、タムロンが単焦点レンズとして2015年にリリースしたものです。SIGMAのArtシリーズほどではないのですが、なかなかよさげなレンズの様に思われ、D810Aの普段使い用にするため、導入しました。資金捻出のため、使う機会の少ないAF-S 28mm/F1.8Gを下取り交換としました。追い金が若干必要でした。
このレンズは、非球面レンズ2枚、異常低分散レンズ2枚使用した8群10毎の構成となります。ぴんたんさんのOtus50mm/F1.4なんかでは、非球面レンズ1枚、異常低分散レンズ6枚使用した10群12枚の超絶の構成で、お値段も、本レンズの6倍もします。とても、買えないので、作例を拝見するだけです。
普段使いが目的ですが、星にも使えるかもと思いテストをしてみました。といういことで、実写性能を星の撮影でチェックしました。ハロの出方、周辺のコマ収差などで、レンズの性能を評価するのにはとても良いテストと思います。
月が大きくなってきたので、がっつり撮影はできませんが、レンズテストくらいはと早朝に撮影しました。
D810Aの解像度で見ると周辺像は少し流れます。絞りが大き目だと、ハロが目立つようですが、F3.2まで絞ると概ね画質は良好になり、F4まで絞ると十分な星像となった。
等倍画像による中心やや右寄りの画像
等倍画像による画面左上の画像
D810Aの作例です。テストのため、強調はあまりせず、周辺減光とカブリ補正をしています。
Tamron 45mm/F1.8 Di VC USD 絞りF3.2
Nikon D810A ISO1600 3min x2
Skymemo S ノータッチガイド
CS6でTIFF変換→SI7で合成、周辺減光補正、カブリ補正→CS6で調整
冬の大三角とオリオン ― 2017年11月04日 10:03
タイトルの冬の大三角とオリオンですが、冷却6Dに装着したのですが、気温7度で冷却せず撮影しました。冷却6Dですが、カメラとレンズ間の電子接点がなくなります。絞り設定は、事前に他のカメラで絞り込んだ状態から外して設定しておくという手間が必要です。その際の設定絞りをF2.2のつもりがF3.2になっていたようで、一段暗い状況での撮影でした。その代わり星はシャープとなりました。露光不足のため、淡い星雲の出は悪くなりましたが、星の色は出ているように感じます。強調の程度は、そのため控えめです。
EF35mm/F1.4L IIはBRレンズを用いて、解放から解像度も高く、周辺像の劣化も少ない、天文向きレンズです。冷却6Dには、レンズと撮像面の間にフィルターを入れることができるのですが、このレンズに玄天Proなんかの薄目のフィルターを入れても、周辺像の悪化が生じます。ストレートにノーフィルターで撮影するしかありません。広角レンズには、暗い空が必要で、活躍できる夜は限られてきます。
この夜は、大変透明度も高くて、好条件の夜でした。絞り設定を間違えたのが惜しかったです。
明け方にはしし座と共に、黄道光が昇ってきて、冬の銀河とクロスをしてくれるのが見えました。11月は5月と同じく、当地では撮影できる夜が多いです。月が細くなってきたら、何をどういう風に撮影するか考え中です。
Canon EOS6D(SEO Cooled 6D, 非冷却) 90sec x22 (Total 33min)
SKY MEMO S ノータッチガイド
IC348からおうし座分子雲 ― 2017年11月08日 20:32
もう少しカラフルにしたいところです。
Nikon D810A ISO1600 Samyang 135mm/F2 絞り F2.5 filterなし
2min x18 x2 上下2コマモザイク (Total 144min)
ATLUX赤道儀(AGS-1S改) SS-one Autoguider, Pencil BORG 175mmでガイド
RAP2 CS6でTIFF変換 SI-8でコンポジット&カブリ補正→ CS6で2つの画像を合成後強調 → Photomergeで上下2フレームをモザイク合成
ε160でスバル(M45) ― 2017年11月16日 15:49
大変作例が多いので、その鏡の実力や現時点での処理のやり方などをチェックするには大変良い対象です。
今回は2年前に導入したまま、その実力を十分チェックできていなかった、イプシロン160で撮影してみました。反射鏡の扱いに慣れていないないのですが、光軸調整、構図、フラットなど、屈折とは違いが大きいです。光軸はそこそこ追い込めたと思います。180EDなんかと比べると、160の追い込みはそこまでシビアではなく。比較的使い易いと思います。重さも、赤道儀に搭載するのに、自分の腕力でも取り扱い易いサイズと思います。
反射鏡の場合、カメラをどの角度にしたら、長辺がくるのかも使ってみるまでわかりませんでした。今回は構図のわかりやすさから、すばるは良い対象でした。また、フォーカスは、D810Aのライブビューと、Batinov maskで追い込むことができました。明るい星の光条をみると、スパイダーマスクを考えたほうが良いのかもしれません。
εの星像は新型補正レンズを入れると、ハロも少なく周辺まできれいな星像となります。しかし、これまで良いフラットを得ることができなかったので、なかなか実戦投入しづらい状況でした。EL板を用いたフラットでは、良いフラットを作成できなかったので、今回は薄明フラットでフラットを作成したところ、なんとかフルサイズを使うことのできるフラットとなりました。
処理のほうは、周りの分子雲については、あまりあぶり出さない程度にとどめています。
NIKON D810A Filterなし ISO1600 6min x22 (total 132min)
ATLUX赤道儀(AGS-1S改) SS-one Autoguider BORG50+ASI120MM
RAP2 → CS6でTIFF変換 → SI-7でコンポジット&カブリ補正 → CS6で強調
きりん座の暗黒星雲と散光星雲 ― 2017年11月26日 12:43
3min x32 上下2コマモザイク (Total 96min)
上記撮影に2015年撮影データ、Canon EOS6D(SEO SP4) ISO1600
Zeiss APO Sonnar135mm/F2 絞りF2.8 2.5min x17を追加
EM200(AGS-1X改) SS-one Autoguider, Pencil BORG 175mmでガイド
RAP2 CS6でTIFF変換 → SI-7でコンポジット&カブリ補正→ CS6で2つの画像を合成後強調
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