さそり尾部からへびつかい座の暗黒星雲 ― 2016年06月01日 12:35
ここのところ、多忙とPM2.5にまみれた空のため、あまり撮影できていません。
そんな中、お手軽なAPO Sonnarのノータッチ撮影をメインで撮っていました。さそり座付近ポツポツ撮影はしておりましたが、無計画な撮影であったため、作品とするに至りませ んでした。またAPO Sonnarは、バンドで固定しているのですが、前後のバンドの締め付けの具合で、星像に影響の出たコマが多く出て、本来の4隅まで綺麗な星像を得られて いない写真をたくさん作ってしまいました。その中で、ましなショットをモザイクしてみました。
この領域は、複雑に交錯する暗黒帯や暗黒星雲があり、天の川の色も微妙に変化していきます。また、彼岸花や出目金といったメジャーな星雲以外にも、大変淡 い散光星雲が散在しています。アンタレス付近の華やかさとは異なり、地味ではありますが個人的には大変好きな領域となっています。
処理しながら、南天で撮影された画像を参考にしています。いつかは、天頂に輝くさそりを撮影してみたいものです。
Carl Zeiss APO Sonnar 135mm/F2.0 絞りF2.8 150sec x12~24 3コマモザイク、K-ASTEC GF-50赤道儀 ノータッチガイド
それぞれ、RAP2でフラット&ダーク処理→CS6でRAW現像TIFF化→DSSでコンポジット→SI7でカブリ補正→CS6で強調と補正処理後→Photomergeで合成後トリミング
コメント
_ yatsu ― 2016年06月03日 12:08
_ NIKON1957 ― 2016年06月04日 07:33
今年NZで撮影されたヤフーブログ「とし」さんの5月18日の記事にこの領域の撮影の写真がありますが、それでも彼岸花の右(西側)は、緑の星雲が淡くあり、その北の領域は青っぽいというか、紫色の淡い星雲が背景にあり、微妙な濃淡があります。散光にしました。
レンズ固定は、締め付けすぎると星像に影響が出ます。ピントリング側の固定は最小に留めたほうが良いでしょう。
_ yatsu ― 2016年06月04日 10:20
さっそく、「とし」さんのブログを拝見してきました。おっしゃる通り、彼岸花の右緑は緑っぽく、その北のは青っぽいのですね。たいへん勉強になりました。
それにしても、GWにニュージーランドに遠征された方々の作品はどれも凄いですね。これから数か月はその方々の作品で天文誌のフォトコンが彩られるのでしょう。
アポゾナーの伴の件も、たいへん参考になりました。ありがとうございました。
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銀河中心付近の天の川の光と暗黒帯の対比に引きこまれそうです。色の再現もたいへん参考になります。彼岸花の右側が緑っぽく、その上が青っぽくみえますが、そういうものなのでしょうか? 微妙な色が綺麗ですね。
APO Sonnarの前後のバンドの締め付けの具合で星像に影響の出るとは、驚きです。私方は、K-ASTECに半年前に注文したバンドがまだ届いていないのですが、注意したいと思います。