5年ぶりに撮影できたアケルナル ― 2015年11月04日 20:21
昼間は、風が強かったので、山の上は厳しいと思っていたのですが、夕方になり、風が弱くなりました。透明度はきわめて高く、これは行かねばと思い南天限界の地へ遠征しました。
23時に南中するアケルナルを撮影するのが、今回の目的の一つでした。前回は2010年に撮影しました。
その後、チャンスに恵まれず、撮影する機会がありませんでした。この地の緯度では、地平線になるのですが、高度と大気差により、1°以上に昇ります。
今回も、低空には雲があったのですが、水辺線付近は雲のない領域があり、そこのギリギリに明るいアケルナルが見えました。カノープスよりは、御利益があったらと思います。
それにしても、四国の南を飛ぶ飛行機の多いこと。どのコマにも飛行機の光跡ばかりでした。
SIGMA 50mm/F1.4 Art 絞り3.5 固定3minとガイド3minを比較明合成
K-ASTEC GF-50赤道儀 ノータッチガイド
CS6でRAW現像TIFF化→CS6で画像処理
南中後の比較明画像をみると、ほんのわずかな隙間で見えていたのだと思います。
次に撮影できるのはいつになることやら?
コメント
_ yatsu ― 2015年11月21日 23:03
_ NIKON1957 ― 2015年11月24日 20:28
これを撮影した場所では、アケルナルや南十字の北の端のガクルクスが写ります。ただし、よほど条件が揃わないとダメで、なかなかチャンスがありません。今回も、なんとか隙間からちらっと見えた感じです。
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興味深いお写真に驚きました。
アケルナルが沖縄で見れるという話は聞いたことがありますが、四国でも稀に見れるのですね。
しかも大気差によりそれが可能になるという現象は、本当に面白いと思います。
光路が曲がるという点から、皆既日食のときに一般相対論が検証されたかの歴史的観測を思い出しました。(光路が曲がる機序はまったく異なりますが・・・)
アケルナルは、ニュージーランド遠征のときに天の南極を探す道標のひとつとして眺めたことがあります。(ビクセンの極望には南十字座とアケルナルが描かれていますので。)