Marcarian Chain2015年04月09日 20:07

長焦点で系外を撮りたいところですが、ATLUXの赤緯体がK-ASTECさんの所へ行っているので、お休み中です。

春は、短い焦点では、撮りたいところが少ないです。
その中で、先月撮影したBORG100ED+F4DGでマルカリアン鎖を撮ったので、アップします。
比較的明るい銀河が連なっており、この焦点でも、宇宙の広がりを感じることができます。
撮影データ: Canon EOS6D(SEO-SP4) ISO1600
BORG100ED+F4DG (400mm/F4) 7min  x12(Total 84min)
ATLUX赤道儀(AGS-1S改) Pencil BORG+DSI-Pro PHD Guiding
RAP2でFLAT→CS6でRAW現像後TIFF変換→SI7でコンポジット&カブリ補正→CS6で仕上げ

米粒ような、小さな光芒がいっぱい写っており、わずか10cmの屈折鏡でどこまで写っているのか興味あるところです。
少し形のおもしろいNGC4435の部分を拡大して、50cmのRC鏡で撮影されたAPOD 2007.7.8の作品をReference画像として、Cartes Du Cielの星図と対比して、どの程度の星雲が写っているか確認しました。
18 等級のPGCの系外星雲も同定できます。10cmの屈折で、ここまで写る、良い時代になったものです。18等級をカバーするPGCカタログの星雲は7万くらいあるらしいのですが、宇宙には小宇宙と呼ばれるものは、いったいどれくらいあるのでしょうか?宇宙の深淵さをかいま見ることのできる、この時期の長焦 点撮影に、思ったことです。