Filter考察2015年01月20日 12:28

Vera SNRで、HEUIB-II、LPS-D1を使った理由は、対光害対策よりも赤カブリを減らすことが目的となります。
いずれのフィルターも赤かぶり低減効果を有しています。Vera SNRもそうですが、網状星雲でも認められる青いベールは、酸素の輝線だそうで、500nm近辺の波長でHEUIB-II, LPS-D1とも、ここは良く通してくれます。しかし、ナローバンドでないと、あの青はでにくそうです。

今回もですが、南の光害がほとんどない撮影地でのカブリの程度はこんなものです。今回は、透明度も高い状況でした。
まず、LPS-D1

水銀の輝線をカットするので、緑成分がなかり低くなります。10分でも、これくらいのかんじです。

一方HEUIB-IIでは、こんな感じです。
HEIUB-IIは、カラーバランスが良好になるフィルターです。
上の写真と比べると、赤、青のピークはD1とほぼ同じで、緑のみが右にシフトしています。無光害地では、こんな感じです。

今回の撮影をしてみて、Vera SNRの青を出すには、O-IIIフィルターでのナローの撮影を加える必要性があると考えました。といいうことで、ポチッと最も安そうなZhumell SkyWatcher O IIIフィルターに行ってしまいました。
ダメもとで、Twin systemで撮影してみたいと思います。夏の網状にも使えるしと自分を納得させています。

前回アップしたHEUIB-IIの画像をノイズとのせめぎ合いでさらに強調しました。