BORG100ED+F4DGでマルカリアン2014年03月04日 12:37

昨夜は、大変良い天気でした。締め切り仕事もあるのですが、我慢できずに少し早めに帰宅。
小屋まで行ってきました。撮影開始は10時半くらいでした。この時間になると、冬の対象はすっかり西へ傾きます。撮るモノが少ないです。

この日もフルサイズでのレンズテストでした。
前回旧型の組み合わせでは、デジタル時代には無理があったBORG100ED F4PHでしたが、デジタル対応のF4DGではどうなるのテストをしました。
東に上がってきたマルカリアンを撮ってみました。

画像処理する時間がないので、またもやRAW現像後の撮って出しです。

Pixel等倍では

前回のF4PHに比し、大幅に周辺像も改善し、色収差も少ないと思います。フルサイズでも、十分使えるレベルです。

上記の画像はCS6でRAW現像し、色調を補正しただけです。

SI7でRAW現像して、周辺減光をみるとこんな感じです。

この旧型の鏡筒にF4DGを装着するのには、かなり面倒です。おすすめの組み合わせではありません。
そのあたりの苦労は以前の記事で書いています。





今年もガム星雲で星ナビ4月号に採用2014年03月05日 20:31

私にとって、南天限界の対象の一つであるガム星雲ですが、今年も星ナビに載せていただけました。

毎年、1月~2月の厳冬期の透明度の高い良く晴れた日をねらって、海へ遠征して撮影しています。なかなかそういう日は当地では少ないので、平日になることが多いのですが、今回はラッキーなことに正月3日でした。
ここ何年かの遠征のなかでは、条件の良い方でした。35mmの上下2枚モザイクでしたが、美味しいところのみをモザイクしたので、きわめてシャープになってくれました。
SamynagのこのレンズとLPS-V3の相性も良い用です。

今月号も、ヤフーをはじめとして、おなじみのブロガーの方が多く入選されていました。皆様おめでとうございます。夏の対象も今月末には未明には撮影できるようになります。それまで、機材調整にはげんでおります。金欠気味ですが、消費税増税前のかけこみ需要に貢献しております。


Canon EF40mm/F2.8 STMのテスト2014年03月05日 21:14

今回の消費税かけこみ需要の一つとして、EOS6D用の常用レンズとなるかと思い、40mmレンズと52mmのHEUIB-IIを買いました。

キャノンのゴー ルドラッシュのキャンペーンで5000円のキャッシュバックもあるので、このレンズの実質価格はかなり安いです。HEIUB-IIの52mmも、F4DGのフィルター ボックスに入
れることができるので、導入しました。
装着するとこんな感じです。

画像処理する時間がないので、またもや撮って出しの北斗七星です。
絞りはF4で、ISO1600の6分での画像です。周辺減光も色ムラもそのままです。

40mmのフルサイズだと、周辺部の色ムラがかなり目立ちます。干渉フィルターのためですが、これは画像処理での補正にかなり苦労しそうです。

気になる画質です。フルサイズのPIXEL等倍は以下の様になります。
中心部は大変すばらしいと思います。最周辺部で、急激にコマが出現して、星がいびつになります。

APS-C相当でのPIXEL等倍は以下のようになります。
APS-Cならば、絞りF4で大変素晴らしいレンズであると言えます。しかし、APS-Cでは35mm換算で64mmとなります。星に使うのは微妙な画角ですが、APS-Cで使うことになると思います。

普段の撮影については、普通の写真を撮ってみてから考えます。

この価格で、ここまでの画質になるこのレンズはお勧めです。

IC2177(わし星雲)2014年03月07日 21:40

2月22日にBORG125SD+F4DGで撮影したものです。
BORGのハイエンドでの組み合わせでの撮影です。IC2177は、これまでも何度も撮影したことがありますが、思ったよりも淡くて、どの程度強調するか悩む星雲です。

かもめの頭(人によっては亀に見える)や羽根にからみつく淡い青成分があります。これがなんとか綺麗にでないかと思いましたが、既に南中時刻をすぎており、町灯りの影響も受けて難しいです。

とりあえず型どおりに処理を進めました。
フラット画像をEL板で撮影し、それを DNG Converterで変換。
RAP2でBAYER MERGEでFALTを作成。
RAP2で撮影した画像も DNG Converterで変換し、RAP2でFLAT処理。
処理した画像をCS6で開いて、RGBの色調をだいたい合わせ、ノイズ低減し、TIFFで保存。

今回Deep SkyStackerをコンポジット処理の練習しましたが、AutosaveされたTIFF画像が32bitで妙に明るいのと、画像の選択範囲なんかがうまくできず、、結局練習のみで終わりました。
SI7でコンポジットした画像を第度CS6で処理してみました。

星像は子細に見ると、屈折特有のくずれが、周辺であるのですが、普通に見る分には問題のない像です。F4DGは、お値段もはりますが、大変すぐれたReducerです。

撮影データ:Canon EOS6D (SEO SP4) ISO1600 6min x8
BORG 125SD+F4DG (fl=487mm/F3.9)
EM200(AGS-1X改) + Famisco60改 +DSI-Pro PHD Guiding

BORG125SDは、お値段的にはタカハシの106EDやビクセンの新ツチノコとかぶりますが、軽いのが大変良いです。製造中止となるようです。



M46とM472014年03月10日 18:03

南の二重星団ともいわれる、とも座のM46とM47をBORG100ED+F4DGの組み合わせで撮影しました。
F4DGのおかげで、青ハロは大幅に減少しましたが、少し赤ハロ傾向になりました。古い鏡筒も、良いReducerで使えるようになります。

撮影データ:Canon EOS6D (SEO SP4) ISO1600 5min x5
BORG 100ED+F4DG (fl=400mm/F4)
EM200(AGS-1X改) + Famisco60改 +DSI-Pro PHD Guiding

M46の中にある惑星状星雲IC2438のアップです。